尼崎に毎日行列ができ、数々のラーメン界の賞を受賞している人気の豚骨ラーメン店があるのをご存じですか？筆者もいつか訪れてみたいと思っていたところ取材へ伺うことができたので、その人気の秘密を調査してきました。

『ぶたのほし』（尼崎市）は、JR尼崎駅から南へ歩いて約9分の所にあり、外観はラーメン店らしからぬオシャレな雰囲気が漂っています。

入ってみると倉庫をリノベーションした内装で、明るく開放感にあふれスタイリッシュな空間。

店内は、奥にずらっと並んだ13席のカウンター席があり、男性はもちろん1人で訪れる女性客も多く、筆者が訪れた日のランチには、この席が女性で埋め尽くされた時間もあったのだとか。また、子供連れのお客さんも大歓迎で、訪れると奥側へ案内してもらえるなどの配慮もしてもらえるそう。

入ってすぐの券売機で購入するシステムで筆者は、「とんこつ煮玉子ラーメン」をお願いしました。気になっていた「南国スイート桃ニク」は、人気のため完売していたので、食べたい方は早めの来店をおススメします。

ラーメンを待っている間、大きな羽釜にゴロゴロ入った豚骨のスープを身体全体を使ってかき混ぜている姿が印象的でした。鹿児島県産の希少銘柄豚「南国スイート」の豚骨を毎日100Kgほど使用しており、日本でこれを使ったラーメンを提供しているのは同店のみ！甘みとコクが他種とは比べ物にならないほど良く、肉本来の味わいも感じられるそうです。

「とんこつ煮玉子ラーメン」1,150円（税込）

注文した「とんこつ煮玉子ラーメン」が運ばれてきました。チャーシュー3枚にメンマ、煮卵、ネギがのっており、中央のなるとがなんともかわいらしい見た目です。

まずは、スープからいただきます。レンゲですくうとドロッとしたとろみがあり、一口飲んでみると濃厚な豚の旨味が広がります。豚骨と水のみで作られており、しつこさや豚骨臭さが全くなくあっさりした後味に驚く筆者。

麺は、中太ちぢれ麺でスープとよく絡み、のど越しもとてもよかったです。

チャーシューは、豚バラの薄切りでお肉の旨味をしっかり感じられますし、見た目よりも脂っこさもないので、パクパク食べてしまいました。

煮玉子の中を割ってみると、オレンジ色の濃い黄身がとろけだし、見てるだけでもよだれがでてきます。スープにつけて食べると卵のまろやかさと相まって、最高の組み合わせであと数個食べたいくらいでした。

店主は、9年間有名ラーメン店「無鉄砲」で修業した経歴の持ち主で、店名の『ぶたのほし』には、親愛なる豚への感謝の気持ちが込められています。素材に感謝し、お客さんに喜んでもらえるよう日々ラーメンに向き合っているその姿が多くの人々を感動させるラーメンを生み出すのだなと感じました。