兵庫県立歴史博物館（姫路市）で3月16日より開館40周年と兵庫・沖縄友愛提携50周年を記念した特別展「首里城と琉球王国」が開催されます。会期は5月12日まで。

本展は両県の友愛提携を記念した二度目の展覧会として開催。

首里城をはじめとした南西諸島の城や琉球王国の社会がわかる歴史資料のほか、重要文化財を含めた沖縄県外初公開となる資料も展示され、平成21年に開催された展覧会とは別の角度から琉球・沖縄の歴史・文化を体験できるそうです。

展示品の中でも見どころなのが『模造復元　黒漆雲龍螺鈿東道盆』だそう。黒漆地に夜光貝の薄板を貼り、龍などを表わす「螺鈿」という技術が使われた豪華な漆器。

近代以降の社会変化や沖縄戦により沖縄の文化遺産の多くが失われました。そのうちの65件が、可能な限り当時と同じ技術と材料で復元され、この作品はその1つだそうです。

担当者は「首里城令和の復興では、これまでに判明した新たな知見が反映されます。これらを検討すべく、現在さまざまな試作品が作成されていますが、それらは普段みることのできないものばかりです。今回、沖縄県首里城復興課様のご協力を得て、特別に試作品や試作時の映像資料を公開します。ぜひお見逃しなく！」とコメントしています。