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おひな様で平安時代へトリップ♪華やかな「源氏物語」の世界
屋敷町の『三田ふるさと学習館』でおひな様の創作展示を見学してきました 三田市
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公・紫式部が描いた『源氏物語』の世界に浸ることができる特別展示「おひな様で創作 源氏物語」「源氏物語に登場する花木たち」が開催中の『三田ふるさと学習館』(三田市)に行ってきました。
同施設はJR三田駅から歩いて15分ほどの場所にあり、建物の裏手には駐車場も用意されています。
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「おひな様で創作 源氏物語」は今年で10年目を迎える人気企画で、数年ごとに新しいテーマの作品が発表されています。展示担当の松生(まついけ)さんは、物語の世界を忠実に再現するために「正訳源氏物語(中野幸一著)」を読み込んでいるのだとか。
今回の新作は「光源氏:以下、源氏」が暮らした「六条院(ろくじょういん)」がテーマ。
春御殿では源氏が、夏御殿では夕霧が歌を詠み、秋御殿では秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)が囲碁や偏つぎを、冬御殿では明石の君がカルタに興じている様子を再現しています。
源氏の衣装は黄丹(おうに)という最も高貴だと言われる色で、現代でも皇太子が儀式の際には着用されているお色です。そして源氏には(平安時代の)イケメン顔を、夕霧にはまだあどけなさが残る顔立ちを、と特徴に配慮したおひな様を選んでいて、芸が細かい!と驚かされました。
秋御殿では、秋好中宮や侍女たちが偏つぎや囲碁に興じている様子を、道具類にまでこだわって再現。
こちらは名場面「車の場所争い」。車の主は源氏の正妻と愛人・・この時代は牛車でお付きを引き連れての移動で、大そうな争いだったのでしょう。白衣装の数を揃えるのが大変だったと、苦労話を教えてくれました。
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「新嘗祭(にいなめさい)」で舞を披露する舞姫。新嘗祭は「今年の収穫に感謝し翌年の豊穣を願う行事」として、今でも宮中祭祀や全国の神社で行われています。
秋好中宮の女房たちが童と一緒に、竜頭鷁首(りゅうとうげきしゅ:天子や皇子などが乗る船)を池に浮かべ船遊びをしている場面。京都の大沢池にもこの船が浮かんでいたな、と思いを馳せながら説明に聞き入りました。
これら数多くの雛人形は、特大タワーびなで有名な徳島県の「ビッグひな祭り事務局」から分けてもらったんだそう。
また、「植物」は物語に欠かせない要素で、54帖名や登場人物にもゆかりある花木の名前が付けられています。植物の歴史を語る上でも源氏物語は貴重な文献だとか。
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葡萄(ぶどう)も昔は”えび”と呼ばれていたそうで、興味深いですね。
この展示は3月31日まで開催されていて、日曜日の13時~14時にはガイドによる解説が行われています(希望者のみ)。平安時代の風俗や源氏物語に興味のある人にはとても面白いので、ぜひ足を運んでみてください。
詳細情報
- 開催期間
- 開催中〜3月31日(日)
- 開催場所
- 三田ふるさと学習館
(三田市屋敷町7-33)
GoogleMapsで探す - 時間
- 10:00~17:00
※ガイド解説は日曜日の13:00~14:00(希望者) - 休館日
- 月曜日(月曜日が休日にあたる場合は翌平日)
- 問い合わせ
- TEL 079-563-5587