有馬温泉街のメイン通り（湯本坂）から赤い鳥居前の小道に入り、少し進んだところにある「有馬スプリングテラス」。

その1階奥「おだしとおやさい翠midori」では、兵庫県産の旬の野菜がせいろ蒸しや豆乳鍋でいただけます。今回は彩り豊かな野菜のせいろ蒸しランチを食べに行ってきました。

この日はあいにくの雨降りでしたが、そんなことを感じさせないくらい明るい店内で落ち着いた大人の雰囲気を感じさせます。

幅広い種類のお酒とたくさんのグラスが並んでいます。

それもそのはず。オーナー夫妻が少しずつ集めたお酒のコレクションが、棚にずらっと並んでいます。同店ではアルコールドリンクのメニューも豊富で、温泉街という土地柄もあって、お昼から飲む一杯をを楽しみに来店されるお客様もいるのだとか。

ナチュラル×和の空間で、大人のカフェのような雰囲気も。

カウンター席もあり、少人数でふらっと気軽に入りやすいところも魅力です。この日は窓際の席で、外の景色を楽しみながら「せいろ蒸しランチ」をいただきました。

「せいろ蒸しランチ」1,850円（税込）

こちらが「せいろ蒸しランチ」です。兵庫県の野菜と豚肉のせいろ蒸しに、小鉢2品、豚汁、ご飯（神戸市北区産こしひかり）がついています。

注文してから調理するため、提供するのに時間がかかることもございます。

せいろ蒸しのお肉は、豚肉・鶏肉から好きな方を選べます。今回のお野菜は、ブロッコリー、パプリカ、いんげん、人参、まいたけ、しめじ、さつまいも、じゃがいも、たまねぎ、ズッキーニ。それぞれ、ごまだれ、藻塩、味噌ダレ、ピリ辛ソースでいただきます。

まずは、豚肉から。藻塩は「海人の藻塩（あまびとのもしお）」を使っていて、まろやかな旨味で豚肉の甘みが引き立ちます。

次はブロッコリーをみそだれで。少し甘めのごまだれはどの野菜にも合います。それぞれの素材にどの味を組み合わせようか迷ってしまいますが、考えるのも楽しくて、箸を休める暇がありません。

食べ進めると、お肉や野菜の下にも野菜を発見！一つのせいろの中にさまざまな野菜がたっぷり入っていて、あらゆる味覚を刺激されます。

米油を使ったおからの煮物は、しっとりしているのにふわっと軽い口当たりで心が落ち着きます。

何種類ものきのこを使った甘酢漬けも、丸みのある優しい酸味で、心やすらぐ箸休めです。

豚汁の具材は豚肉、人参、大根、ねぎのみ。香りの強い素材はあえて使わず、具材の種類を減らしておだしの味を大切にしています。

「どれも家庭料理ですよ」とオーナーはおっしゃいますが、どの料理も優しい味付けが最上級の美味しさで、だしが心に染みわたります。

晴れている日は、テラス席もきもちいいでしょう！夏の暑い日でもこのテラスで、おばんざいとビールを楽しまれるお客様も多いそうです。

「おだしとおやさい翠midori」は、有馬温泉の老舗旅館に務めていたご夫婦が「実家に帰ってきた様な安心感を味わいながら、どこか懐かしい味のお料理とお酒で楽しい時間を過ごして欲しい」と始めたお店。

春には満開になる桜をみながら、優しい味のお料理とお好きな酒で、ゆったりとした特別な時間を過ごしませんか？