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鉋台職人の名人・伊藤宗一郎が残した道具も並びます
竹中大工道具館で企画展「鉋台をつくる―東京における台屋の成立と発展」開催 神戸市
日本で唯一の大工道具の博物館である『竹中大工道具館』(神戸市中央区)で、3月2日より企画展「鉋台をつくる―東京における台屋の成立と発展」が開催されています。5月19日まで。
「鉋身(かんなみ)一丁に鉋台十丁」といわれるほど鉋台は消耗が早いそうで、台鉋の普及から長きに渡って大工たちは自ら鉋台をつくり、鉋刃をすげ、より切れ味のよい道具に仕上げて日々の仕事をしていたのだとか。
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しかし、明治時代の終わり頃から、木材をより精密により速やかに加工するためにさまざまな特殊鉋が工夫されるようになると、鉋台づくりの専門職人が現れ、昭和に至るまで「台屋(だいや)」として活躍しました。
今回の展覧会では「ゆるまない」「狂わない」鉋台を打つ名人として知られた鉋台職人、「やまあさ伊藤商店」店主の伊藤宗一郎さん(1922-2017)を中心に、おもに東京近郊で活躍した台屋たちが生み出した多種多様な鉋の展示に加え、台入れの工程を専用の道具や映像等で紹介。これまで語られることの少なかった鉋台職人の世界に触れることができます。
また、3月23日には、B2Fの木工室で「台入れ」の実演イベントも開催。鉋台の専門職人「台屋」の第一人者である渡辺光雄氏による台入れの実演を通し、さまざまな技と道具、台屋の仕事の中身が披露されます。
申し込みは不要で、10時から11時30分と14時から15時30分の時間内に、自由に見学することができます。
<記者のひとこと>
日本のものづくりの原点ともいえる鉋台ですが、近年は台屋さんは少なくなり、再び大工さんが鉋台をつくりはじめているそう。道具を通して時代の変遷も知ることができそうです。
詳細情報
- 開催期間
- 2024年3月2日(土)~5月19日(日)
- 場所
- 竹中大工道具館 1F ホール
(神戸市中央区熊内町7丁目5-1)
GoogleMapsで探す - 時間
- 9:30〜16:30(入館は16:00まで)
- 入館料
- 大人 700円、大高生・65歳以上の方 500円、中学生以下 無料
※常設展観覧料を含む - 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)