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時代を超えて愛され続ける“イタリアン”とオムライス♪

1952年創業の洋食店『グリル一平 新開地本店』で伝統の味に舌鼓 神戸市

神戸港の開港とともに産声を上げた神戸の洋食文化。150年以上の時を経た今もなお、神戸の食文化の一翼を担っており、市内各所に “名店” と呼ばれる洋食店が数多く存在します。

1952年創業の洋食店『グリル一平 新開地本店』で伝統の味に舌鼓 神戸市 [画像]

今回筆者が訪れたのは、そんな神戸の洋食店の中でも指折りの歴史を誇る『グリル一平』。老若男女を問わず多くの人に愛され続ける同店の看板メニューである「スパゲティ・イタリアン」と「オムライス」の魅力を改めてレポートします♪

アーケードに設置された緑色の看板が目印 アーケードに設置された緑色の看板が目印

今から72年前に新開地で誕生したグリル一平。新開地商店街にある商業ビル『リオ神戸』の2階に本店を構えており、駅からのアクセスの良さも抜群です。

(左)会長の山本隆久さん、(右)新開地本店店長の周剣明さん (左)会長の山本隆久さん、(右)新開地本店店長の周剣明さん

現在、新開地本店を切り盛りしている店長の周剣明さんは、留学をきっかけに神戸を訪れ、アルバイト先に選んだグリル一平でその味に感動し、料理の道に進むことを決意。以来、同店一筋で修業を積み、伝統の担い手の一人となりました。

「スパゲティ・イタリアン」1,500円(税込) 「スパゲティ・イタリアン」1,500円(税込)

そんな周さんに最初に用意してもらったのは「スパゲティ・イタリアン」。自家製レッドソースで味を整えた具だくさんのスパゲティを熱々の鉄板にのせて提供する、グリル一平の看板メニューです。

鉄板に盛り付けた後、“お店の命” であるデミグラスソースと粉チーズを回しかけ、中央に生卵を落として完成。立ちのぼる湯気と熱されたソースが弾ける音が猛烈に食欲をそそります!

各店のイタリアンを食べ比べて、自分好みの “推し店” を見つけるのも面白そうです♪ 各店のイタリアンを食べ比べて、自分好みの “推し店” を見つけるのも面白そうです♪

先代オーナーが「高級感のあるメニューを出したい」と考案された一品で、味の決め手となるレッドソースは通常のトマトソースよりも甘みが強く、トマトの酸味とのバランスが取れた味わいが特徴。

ソースの適量は混ぜ合わせた際の「色味」で判断しているそうで、作り手(お店)によってベストな塩梅が異なるのだとか。

卵と粉チーズがクリーミーさをプラス。上品な口当たりはホテルの洋食を思わせます 卵と粉チーズがクリーミーさをプラス。上品な口当たりはホテルの洋食を思わせます

熱々のうちに卵を崩して、スパゲティによく絡めていただきます。デミグラスソースのほんのりビターな味わいがトマトの甘みと酸味をマイルドにし、ナポリタンとはひと味もふた味も違う “大人の味わい” を実現。

具だくさんで一皿の満足度が高いのも魅力的でした(特に、胡椒の効いたミンチ肉が良いアクセントになっています)。

「オムライス(中)」1,000円(税込)※中でご飯はお茶碗約2杯分 「オムライス(中)」1,000円(税込)※中でご飯はお茶碗約2杯分

続いていただいた「オムライス」もお店を代表するメニューのひとつ。「オムライス自体の味を楽しんでほしい」という思いから、卵、ご飯、ロースハムのみという、シンプルなレシピを守り続けているそうです。

細かくカットされたロースハムからは肉の旨みがしっかり感じられます 細かくカットされたロースハムからは肉の旨みがしっかり感じられます

創業から変わらない「究極の薄さ」を追求した卵に包まれたご飯は、一見みっちりしていますが、口の中に入れるとほろほろと崩れていきます。鼻を抜けるバターの香りもたまりません。

シンプルだからこそ、細やかな部分に技術の高さが感じられ、コク深いデミグラスソースの味わいを堪能することができました。

1952年創業の洋食店『グリル一平 新開地本店』で伝統の味に舌鼓 神戸市 [画像]

「常連さんに “昔ながらの味だね” と言われるのが一番嬉しい」と笑顔で語る周さん。昨今は時代に合わせて変化する姿勢が持て囃されることも多いですが、“変わらず、継承し続ける” ことも同じくらい大切であることを再認識させてくれるお店でした。

詳細情報

場所
グリル一平 新開地本店
(神戸市兵庫区新開地2丁目5-5 リオ神戸 2F)
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営業時間
11:10~15:00(L.O.14:30)、17:00〜20:00(L.O.19:30)
定休日
水曜日、木曜日
TEL
078-575-2073
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Kiss PRESS編集部:甘佐

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