資料や模型などの展示から”ジブリの原点”を振り返る!
大丸神戸店で開催中の「アニメージュとジブリ展」に行ってきました 神戸市中央区
『大丸神戸店』(神戸市中央区)9階で、1月5日より開催中の「アニメージュとジブリ展」。今回は初日に行われた内覧会に参加してきました。『スタジオジブリ』をはじめ、日本を代表するアニメーションの歴史が詰まった展示が楽しめます!
展覧会の題材となっている雑誌『アニメージュ』は、徳間書店が日本で初めて商業アニメの専門誌として1978年に創刊したもの。現在も販売されており、進化を続ける日本のアニメーション文化の立役者といっても過言ではないでしょう。
なぜなら「アニメージュ」は創刊当時、現在「スタジオジブリ」の代表取締役プロデューサーを務める鈴木敏夫氏が副編集長や編集長を務めており、その時代に高畑勲や宮﨑駿と出会ったことが『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』の映画製作、スタジオジブリ設立のきっかけとなった経緯があるからです。
会場ではそんなスタジオジブリの”原点”ともいえる創刊当時のアニメージュを紹介するとともに、アニメーションの歴史をたどる資料を展示。『機動戦⼠ガンダム』など、今でも多くの人気を集める作品のプラモデルやパネルが並びます。
またアニメージュからスタートした”アニメ人気”が、レコードやビデオなどの普及に伴いさらに商業として発展していく様子も展示から見てとれます。
今では幅広い年代の人に愛されるアニメーションですが、『魔法の天使クリィミーマミ』などのアニメの登場で、子どもだけでなく、女子高生などといったティーン世代の人気を集めるようになったのもこの頃からなのだとか。
さらにこの雑誌の大きな功績は、いまでは有名な作り手たちを世に送り出したという点。
会場では⾼畑勲や宮﨑駿などといった、日本を代表する作り手たちの歴史をその作品とともに振り返ることができます。
また、スタジオジブリ立ち上げのきっかけとなった映画『風の谷のナウシカ』はアニメージュの連載から生まれました!会場では原画や写真撮影を楽しめるブースもありますよ。
私がこの展覧会で一番驚いたのは、パネル紹介されている作品の多くが今も色あせることなく人気を集めているということ。日本のアニメーションが長い歴史の中で、その良さを守りながら進化を続けてきたのだなということを再認識しました。
これまで行われることが多かったスタジオジブリの”作品”や”歴史”に関する展示とは、少し違った視点で楽しめる同展。見ごたえ抜群で、様々な年代の人が楽しめること間違いなしです。
※展覧会では、撮影可能の目印がついた展示のみ撮影が可能です。
詳細情報
- 会期
- 2024年1月5日(金)~21日(日)
- 場所
- 大丸ミュージアム<神戸>(大丸神戸店9階 イベントホール)
(神戸市中央区明石町40)
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- 10:15~18:30(閉場 19:00)
※最終日は15:00まで(閉場 15:30) - 詳細
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