「花苗なら、国道176号線沿いの”アリスの園”がいいらしい」と聞いて気になっていたところ、丹波市の『cafe ma-no（カフェ マーノ）』が出店するイベント「花と緑と珈琲と」が開催されると知って取材に行ってきました。

マーノ店主の北さんが『泊まれる美術館-HUB HOTEL KITAYA-』を構想した時に、施工してくれたのがアリスの園の店主・後中さんの幼馴染だったことをきっかけに企画されたイベントで、後中さんから出店を依頼された北さんは「イメージを実現してくれた感性の持ち主と親しい人なら間違いない」と、二つ返事で了承したそうです。

「コーヒーを片手にゆっくりと花苗やグリーンを選んでほしい」という思いのもと2年ほど前から開催していて、回を重ねるごとに北さんのコーヒーを楽しみにしているファンが増えているのだとか。

庭作り初心者にも丁寧なアドバイスをしてくれる、気配り上手な後中さん。

左：クリーピングタイム/右：「PW」ブランドのマーガレット。高規格で日本の気候に強い品種

これからの季節、グランドカバーなどにおすすめなのは“クリーピングタイム”。放っておいてもいい感じに育つハーブで、春になると可愛らしいピンクの花が咲くそう。

左：アネモネ/右上：ネメシア

華やかさが欲しいなら、品種も豊富な四季咲きのマーガレットや、カラフルなアネモネはいかが。マーガレットは植物の国際ブランド「PW」を、アネモネは品質に定評のある埼玉の「神花園（しんかえん）」産を取り扱っています。

グリーンポットの品揃えも豊富で「地植えができない場合でも大きめのポットで寄植えが楽しめますよ」とアドバイスしてくれました。中でもおすすめはRHSのもの。

左：RHS（英国・王立園芸協会）のポット/右：入荷したばかりの忘れな草（ミオマルク）

サイズや形などが選べる上、シックで場所を選ばないデザイン。

店主お勧め6選（上から時計周りに）：マーガレットソレミオ・ブルーアイビューティー・アリッサムシェリ・ミオマルク・ムーンライトオブトリニティ・プレミアムアネモネ

豊富な品揃えや丁寧な接客が口コミで広まり、大阪や阪神間など遠方から通うファンもいるそう。「生産者の熱い想いを届け、お客さんのニーズにも応えるお店にしていきたい」と、時には生産者さんのもとへ足を運んでいます。

丹波市にある、cafe ma-no/出典：「cafe ma-no」公式サイト

コーヒーを淹れてくれる北さんは「ただただ、美味しくコーヒーを飲んでもらえることが幸せ」と語ります。

「マーノ」が提供するコーヒーは苦くない。コーヒーが苦手な人もぜひ飲んでみて

産地や豆の銘柄を語るより、飲んでくれた人の笑顔が何より大切だとか。その場で豆を挽いて淹れてくれるコーヒーは、ありきたりでない表現をするなら「コーヒーが好きな人と一緒に語りながら飲みたくなる」味わいです。

こちらのスイーツは「甘すぎず、コーヒーに合うモノ」がコンセプトで、ひとつずつ丁寧に手作りされています。

バターサンド（アマレットレーズン）

バターサンドは、大きな粒のレーズンがごろりとそのまま入っていて、クリームは濃厚ですが甘くなくペロリと食べられます。種類も豊富でちょっと豪華なところが「おもたせ」にもちょうどいい感じ。

初恋チーズタルト　500円（税込）

酸味がしっかり効いているチーズタルトは幾つでも食べたくなる爽やかさ。チーズ系のスイーツは甘ったるさが口に残って得意ではない筆者もおいし〜くいただきました。

この日は、一定額以上の購入者に花苗プレゼントのサプライズが。こんな小粋なイベントが頻繁に開催されるようになれば嬉しいなどと考えながら帰途につきました。