ゆったりと食と時間を楽しむことを教えてくれるお店
宝塚南口駅すぐの完全予約制の隠れ家イタリアン『Osteria Erbetta(オステリア エルベッタ)』に行ってきました 宝塚市
阪急「宝塚南口駅」から徒歩で約3分。住宅地を少し入ったところにひっそりと佇む一軒家レストランがあります。
完全予約制のイタリアンレストラン『Osteria Erbetta(オステリア エルベッタ)』(宝塚市)は一見すると普通の民家と見間違えてしまいそうな隠れ家レストランです。
店内は外観からは想像できなかった、ゆったりとして開放的な空間。
存在感のあるアンティーク家具が空間にあたたかさを加え、すごく居心地が良いです。
奥には和室を利用したテーブル席もあるので、友人や家族と来てもゆっくりと過ごせそうです。今回はカウンター席に座り、オーナーシェフの岡尾さんに色々とお話を聞かせてもらいながら食事をすることにしました。
イタリアの複数のリストランテで料理の研鑽に励んでいた岡尾シェフが帰国後にオープンさせた同店。実は今の場所になる前に逆瀬川で17年間「毎日食べても飽きない家庭料理」をコンセプトにしたお店を営業していました。
「もっとお客さんの時間に集中したい」という思いから、海外のように食事をしながら過ごす時間を大切にし、「芸術的な料理で美術館に行った時のような時間を過ごせるお店」にするために、2020年に今の場所へ移転したのだそう。完全予約制にしているのは、お客さんの時間をどれだけ演出できるかを追求し良い準備をするためらしい。
その時々の季節の食材を使ったシェフおまかせの「ランチコース」。最初に出てきたスープは裏漉しされた人参の味が引き出され、驚くほど甘かったです。アンティークな和食器に入った見た目もすごく綺麗。
次に「昆布締めの真鯛」や「ホタテのグリルと赤ピーマンのマリネ」など8種類もの色とりどりの創作料理が並ぶ前菜。味付けはどれもやさしく、素材本来の味を感じるものでした。
パスタは岡尾シェフが修行していたこともあるペルージャの伝統的なソースの「ペルジーナ」。
日本で提供しているお店は少ないらしく、筆者も初めて食べましたがソーセージをミンチにし、胡桃と一緒に生クリームと混ぜ合わせたというソースは口の中いっぱいに旨みが広がりすごく美味しかったです!
この日のメインはジビエ料理で「丹波の猪のフィレ肉のソテー」。
捕獲後すぐに丁寧に下処理をされているものを使用しているという猪肉はとてもやわらかくて、濃厚な旨みがあるのに全くしつこさを感じませんでした。
そして最後にスイーツとコーヒーをまったりと楽しみました。「作りたいものを食べてもらいたい」という岡尾シェフのコース料理は美味しさはもちろんのこと、構成に音楽のようなうねりくねりを感じるものでした。
ゆったりと食事を楽しんだ筆者。居心地のいい空間で、ただ美味しいものを食べるだけではなく、食べている時間そのものも楽しめるように演出してくれる素敵なスローフードのお店でした。
詳細情報
- 店舗
- Osteria Ebetta(オステリア エルベッタ)
(宝塚市梅野町2-38)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- ランチ 11:30 〜14:00 (L.O.12:30)
ディナー 18:00 〜 22:00(L.O. 20:30) - 定休日
- 木曜日
- TEL
- 0797-78-8655