桜と海のコラボレーション

須磨の桜は「敦盛桜」　ライトアップや名所を巡るバスの無料運行など　神戸市須磨区

　瀬戸内海を望む須磨浦公園（神戸市須磨区）をはじめとした須磨エリアの桜鑑賞を推進する観光イベント『敦盛桜』が3月28日から始まる。夜桜ライトアップをする「花灯り」と桜の名所を回遊する乗車無料の「須磨さくらめぐりバス」がある。

　須磨周辺には源平の史跡が多く、中でも須磨浦山上遊園は“源平一ノ谷の合戦の地”として広く知られている。同イベントを主催する山陽電気鉄道株式会社（神戸市長田区）では、須磨エリアの桜を須磨浦にゆかりの深い平家の若武者「平敦盛（たいらのあつもり）」にちなんで、「敦盛桜」と名づけ、2013年から観光キャンペーンに取り組んでいる。

　メイン会場となる須磨浦公園西エリア一帯は、坂道や松林、展望台などバラエティ豊かなコースで、海岸線を背景とした桜と海のコラボレーションが見られる。ライトアップでは、従来人気の「桜七変化」に加え、新たに桜をモチーフとしたシンボルイルミネーションも設置。LED球を昨年より5,000増やし2万球とした。「須磨さくら巡りバス」は同園を出発し、源平ゆかりの史跡が境内に多数存在する須磨寺の桜など回遊。各施設にパネル表示されたワードを集める「須磨さくらめぐりワードラリー」もある。

　また、会場ではさくらのジュレやアーモンド、ラム酒漬けのミックスフルーツを練り込んだ「さくらシュトーレン」や、純米吟醸酒「敦盛桜」をはじめとするオリジナル商品の販売なども行われる。

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