素敵カフェでまったりするのが大好きな筆者が、こっそり教えるお気に入りカフェ。看板も出ておらず”知る人ぞ知る”コーヒー専門店『Roaster's Cafe Knock（ロースターズ カフェ ノック）』の魅力を紹介します。

イオンモール神戸北に近い住宅街に店を構えており、お店を営む吉崎さん夫婦はシアトル系の有名コーヒーショップで勤務していた経歴の持ち主です。

どこを切り取っても素敵なディスプレイ

コーヒーの楽しみ方を提案したいと10年前に同店をオープン。「豆ごとの特長を感じて欲しい」という思いから、すっきりとした飲み口の浅煎りからどっしりとした味わいが楽しめる深煎りまで、幅広いタイプのコーヒーを取りそろえているそうです。

お店ではご主人が豆の焙煎を、奥様がスイーツを担当。元々はコーヒーがお好きではなかったという奥様。店作りや接客の勉強のためにコーヒーショップで働くうちに、その魅力に取り憑かれたそうです。

ラフで飾らない雰囲気がとても素敵な、吉崎さんご夫婦

「私自身もコーヒーが苦手だったので、飲みやすいテイストのご提案もできますよ」と笑顔で語る姿が心強い！

こちらではコーヒーと相性の良いフードの風味をマッチさせて楽しむ”ペアリング”体験もできます。筆者もおすすめを提案してもらうことに。

右：最も深煎りの「マンデリン」は、じわじわ来る、どっしりした苦味のある土っぽい味わいだそう

淹れてくださったコーヒーは「タンザニア」。ハンドドリップの傍らカップをお湯で温められています。「コーヒーの風味を味わう際は温度が命です。冷めないうちにお召し上がりくださいね」とのこと。

左：ちょっとした心遣いが嬉しい/右：カップを温めてくださる

苦味がありますが、後味はスッキリ。ほろ苦さは味わいたいけど、苦味で尾を引きたくない！という人におすすめです。

奥様のお手製、季節の”キャロットケーキ”

スイーツは「しっかりしたテイストなので、それに負けないものを」と「キャロットケーキ」を選んでいただきました。濃厚なクリームチーズがトッピングされた胡桃、ラム酒漬けレーズン、いちじくが入ったケーキはボリューム満点。スパイスが効いたパンチのあるお味なので、濃いめのコーヒーと相性が良いそうです。

左上：濃厚「チーズケーキ」/写真：『Roaster's Cafe Knock』提供

他にも定番のチーズケーキやスコーン、季節のケーキなど常時6-8種類を用意。

写真：『Roaster's Cafe Knock』提供

このコーヒー、冷めても美味しいですねと伝えると「しっかり焙煎できている証なんです」と教えてくれました。ちなみに、香りを楽しむなら温かいうちに飲むのがオススメで、少し冷めるとコーヒー自体の味がより感じやすくなるそうです。

お好きなお席でどうぞ

お二人とお話しをしていると、なんだか自宅で寛いでいる気分になります。オープンと同時に来て閉店までの方もいるそうで、それだけ居心地が良いのでしょうね。

「益子焼 よしざわ窯」の器。センスがよくてお手頃なので普段使いに最適

「コーヒータイムを楽しむための器」の提案もされています。そのセンスに惚れ込み、窯元に直接交渉をされたという『よしざわ窯』の作品が並んでおり、手に取ったら最後、あまりの可愛さに思わず購入してしまいました。

右：1月にはロー（RAW：低温）チョコレートの「穀雨」さんとのペアリング会を開催予定

『Roaster's Cafe Knock』という店名にはコーヒーの世界のドアをノックして、というお二人の想いが込められています。皆さんもぜひお店の扉を叩き、至福のコーヒータイムを過ごしてください。