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牧野富太郎が愛した「バイカオウレン」を鑑賞できます
六甲高山植物園が期間限定で「冬季特別開園」を実施 神戸市
3月15日まで冬季休園中の『六甲高山植物園』(神戸市灘区)で、雪を割って咲く早春の花々を観賞できるよう、2月23日から3月10日までの土日祝日に「冬季特別開園」が実施されます。荒天中止。開花状況など詳細は公式サイトで発表予定。
約50平方メートルと日本有数の植栽面積を誇るバイカオウレンが凜と咲く様子からは、いち早く春の息吹を感じることができるそう。
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林下に生育する高さ4~15cmの多年草。同園では早春に最も早く開花する花だそうで、梅に似た花と端正な五角形の常緑の葉が特徴。牧野富太郎博士が幼少時、自宅すぐ裏の金峰(きんぷ)神社で見てから生涯愛した花としても知られています。
他にも六甲高山植物園冬季特別開園を彩る早春の花々が期間中に見られます。
まばらな温帯夏緑林の林内や草地に生える小型の多年草「セツブンソウ」。茎は高さ5~15cmになり、5枚の白色の萼片から覗く黄色い花弁はよく目立ち、蜜を出して虫を呼び寄せるのだとか。同園には約20,000球が植栽されています。
金色に咲くその姿から福寿草と記される「フクジュソウ」は、林の周縁部等に生える多年草で、花の咲いている時期は約15㎝程度の高さですが、花後は根茎から多数のひげ根を出し、30㎝程に達するそう。パラボラ型の花で太陽光を中心に集め、その熱で寒い時期に飛ぶ昆虫を呼んでいると考えられています。
濃い茶色の仏炎苞(ぶつえんほう)がむっくりと顔を出す姿が、達磨大師が座禅を組んでいるようにみえるため、「ザゼンソウ」という和名に。別名「ダルマソウ」と呼ばれるこの花は、開花直後に自ら発熱し、仏炎苞の中は20℃前後になるのだとか。
「幻のクリスマスローズ」と呼ばれ、クリスマスローズの仲間の中で唯一、アジアに分布。プラントハンターのアルマン・ダヴィッド神父が中国の四川省付近で採集し、当時その近辺をチベットと呼んでいたことから、学名に「チベタヌス」と入っているそう。同植物園では自生地に近い環境で植栽されています。
同期間には早春の花を巡る「花のガイド」(10時30分~、13時~)も開催。3月9日は「ぶらぶら園内ガイド」でおなじみの、沖和行先生による特別ガイドも予定されています。
なお、初日の2月23日には、先着100名様にキレンゲショウマの種がプレゼント。また、特別開園期間中は、回数券の割引価格(3,920円→3,200円・税込)販売や、2024年度「六甲高山植物園オリジナルカレンダー」プレゼントなどの特典も用意されています。
<記者のひとこと>
春と呼ぶにはまだまだ早いこの時期に、雪を割って咲く花たちの生命力の強さを目の前で見てみたいです。
詳細情報
- 特別開園期間
- 2024年2月23日(金・祝)~3月10日(日)の土日祝
- 場所
- 六甲高山植物園
(神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 10:00~16:00 (入園受付は15:30まで)
※西入口のみ開門 - 入園料
- 大人(中学生以上)800円
小人(4歳~小学生)400円
※特別割引料金適用