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19世紀に発明された「キネトスコープ」の復元品を紹介
ROKKO森の音ミュージアムで「アンティークな映画の世界」 開催 神戸市
ROKKO森の音ミュージアム(神戸市灘区)で、映画の日(12月1日)に合わせた特集タイム「アンティークな映画の世界」が11月24日より開催されます。12月25日まで。
![キネトスコープを鑑賞する人](/img/articles/45500-45599/45553/img655db04cc7b7f_xl.jpg)
1896年に日本で初めて “動く映像” が神戸で公開された時に使用された映画鑑賞装置「キネトスコープ」の復元品や、アメリカで無声映画に効果音やBGMを付ける為に作られた「自動演奏ピアノ」など、同館に所蔵された初期の映画界で活躍した物品の紹介が行われます。
担当スタッフによる紹介は1日2回(11時35分~、14:35~)で、各回約10分ほど。※どちらを紹介するかは、物品のコンディションやお客さんの状況を鑑みて、担当スタッフが選定するそうです。
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![(左)キネトスコープ 1891年、アメリカ(2001年復元)、(右)キネトスコープ図(1894年)](/img/articles/45500-45599/45553/img655db0710c17e_xl.jpg)
「キネトスコープ」とは、アメリカの発明王、トーマス・エジソンが1891年に特許を申請した動く映像を見るための装置のこと。当時は大勢でスクリーンに映写される動画を見るのではなく、ひとりずつ個別に箱の中を覗いて映像(キネトフィルム)を見ていました。
![キネトスコープ 35mmフィルム](/img/articles/45500-45599/45553/img655db0790a60f_xl.jpg)
同施設に所蔵されているキネトスコープは2001年に国内で復元したものだそうです。今回の特集タイムでは、コンディションの不良がなければ実際にフィルムを鑑賞することもできます(1人10秒ほど)。
![自動演奏ピアノ「ワーリッツァー・スタイル“O”フォトプレーヤー」1920年、アメリカ](/img/articles/45500-45599/45553/img655db08257311_xl.jpg)
もうひとつの目玉である「自動演奏ピアノ」は、無声映画が全盛時代を迎えた1920年代に活躍した、効果音とBGMを奏でる自動演奏楽器のひとつ。当時はスクリーンに流れる無声映像に合わせて、その場で音楽が付けられていました(楽団が生演奏することもあったのだとか)。
同館に展示されている自動演奏ピアノ「ワーリッツァー・スタイル“O”フォトプレーヤー」は、ピアノやオルガン、ドラム、シンバルなどの楽器の音を自動演奏するほか、映画の画面に合わせて、手動で鳥の鳴き声やボートの汽笛などの効果音を出すことができ、シアトルで実際に映画の上映時に使用されていたそうです。
<記者のひとこと>
どちらも館内で常設展示されていますが、「キネトスコープ」の実演は普段行われていないそうです。実際にフィルムを観ることができる貴重な機会なので、お見逃しなく!
詳細情報
- 開催期間・時間
- 2023年11月24日(金)~12月25日(月)
11:35~、14:35~(各回約10分間) - 場所
- ROKKO森の音ミュージアム
(神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 10:00~17:00(受付終了 16:30)
- 入館料
- 大人(中学生以上)1.500円
小人(4歳~小学生)750円 - 休館日
- 毎週木曜日、12月31日、1月1日
- 駐車場
- 有( 普通車 1,000円/台)