絵本とSFとコーヒーと。好きなだけゆっくりどうぞ
東須磨にある『珈琲屋ものりす』の世界に浸ってきました 神戸市
絵本とSF小説を読みながらこだわりの珈琲がいただけるという『珈琲屋ものりす』(神戸市須磨区)。Instagramを見ると、なんだかとっても雰囲気がよさそう。興味津々で取材にうかがいました。
住宅街の一角にそっと佇むお店。今年の4月にオープンしたと聞きましたが、それにしてはレトロな雰囲気です。
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それもそのはず、昨年12月まで『珈琲屋まぁーま』として約40年間営業されていた喫茶店を、現店主さんがお母様と2人でリニューアルオープンしたのだとか。純喫茶の雰囲気を残しつつ、ところどころにモダンな空気も感じます。
入口の棚や窓際、カウンター、どの席からも手の届くところに、絵本や小説が並んでいます。SF好きの店主さんと絵本好きのお母様2人の趣味を散りばめたお店は、気持ちのよい光が差し込み、ゆったりとくつろぐのにぴったりな空間です。
ウェルカムドリンクとして出されたのは「お湯コーヒー」。はじめて聞く名前です。その名のとおりコーヒーをお湯で割った飲み物なのですが、一口飲んでみてびっくり。
苦くない!香りはコーヒー。風味もコーヒーなのですが、まるでお茶のようにゴクゴク飲めるのです。コーヒーが苦手な人もこれなら飲めそう。ただ薄いだけではなく、コーヒーの風味と甘みだけが引き出されたような絶妙なバランスです。開発に3ヵ月かけたという“新しい”コーヒー。スーッと飲めるので、ついもう一杯と頼みたくなります。
こちらはクロワッサンと厚切りトーストがセットになった「月とモノリスセット」。ドリンクは萩原珈琲製「ものりすブレンド」を選びました。
焼き立てのクロワッサンはサクサク、あっさりとした風味はコーヒーとよく合います。「ものりすブレンド」はしっかり苦めで後味爽やか。「本を楽しみながらゆっくりと飲んでいただきたいので、冷めても美味しく飲めるようなブレンドにしています」とのこと。
ところで、クロワッサンの形、何かに見えませんか?
答えは、月。お店のテーマは“月面喫茶店”なのだそう。よく見ると、店内には宇宙や月にちなんだものたちが散りばめられています。
SF好きにはたまらない“隠れアイテム”がたくさん。「ものりすブレンド」の豆の比率にもSFにちなんだ由来があるので、気になる方はぜひ尋ねてみてくださいね。
今の時季、日の落ちる17時頃からは店内が薄暗くなり、ステンドグラスのランプの光と相まってとてもよい雰囲気になるそうです。そんな特別タイムに訪れるのもよいですね。
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「コーヒーを飲み終わっても好きなだけ本を読んでいただいて結構です」と店主さん。美味しいコーヒーを飲みながら、絵本や小説を思う存分楽しめる。これぞ上質な時間の過ごし方だと思いませんか?
- 場所
- 珈琲屋ものりす
(神戸市須磨区若木町1-13-13 )
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