親を亡くした子に“地産地消グルメ”で支援を

神戸の6ホテルで『グランシェフ チャリティーランチ』

　神戸市内の6つのホテルが共同のイベントや企画などを通じて神戸への観光客誘致を目指す「KOBEホテル6社会」で3月21日、親を亡くした子どもらを支援するチャリティー企画『グランシェフ チャリティーランチ』が始まる。2000年に社会貢献活動の一環として行われた一夜限りのチャリティー晩餐会『グランシェフ 6人の饗宴』から始まり、形を変えながら継続。累計寄付額は1,400万円を超えるという。

　今回は、淡路島全島が舞台の『淡路花博2015 花みどりフェア』（3月21日～5月31日）の開催を祝って、「花」と「淡路島の食材」をコンセプトとした。ホテルオークラ神戸や神戸メリケンパークオリエンタルホテルなど6人のグランシェフ（総料理長）が各々考案したメニューは、メインを魚料理と肉料理から選べる「メインディッシュチョイス」と、両方を味わえる「フルコース」があり、料理に合わせたオリジナルカクテルの販売も行う。サービス料10％が「あしなが育英会」に寄付され、東日本大震災遺児や全国の遺児家庭支援のために役立てられる。

　同会神戸事務所長の伊藤道男さんは、「仮設住宅での生活が長引くなど厳しい状況が続くなかで、東北ではケア活動も長期化している。大人になる前のスタートラインの時点でハンディを背負う遺児家庭のサポートに、全力を尽くしたい」と話し、同企画を通じた啓発効果にも期待を寄せた。

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