アジアのカカオ豆で作る 奥深いチョコレートの世界
北野町のBean to bar chocolate専門店『ametista』に行ってきました 神戸市
北野町に9月にオープンした『ametista(アメティスタ)』は、アジアのカカオ豆を中心にチョコレート作りを行っているクラフトチョコレートのお店です。
場所は北野坂とハンター坂の間、街中の喧騒から少し離れた建物の1階にあり、静かな隠れ家のような立地です。
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店主の秋森さんは「フーケ」に勤めていた経歴もあるパティシエ。元々チョコレート好きだったこともあり、カカオ豆の選別から焙煎、摩砕、テンパリング、成型まで、すべて一人で追及してみようと工房を作りました。
カカオ豆は、収穫後現地で発酵させるため、その土地の風土特有の香りや味がするのが面白いところ。秋森さんは、まだあまり馴染みのないアジアの風味香るチョコレートを作ったら面白いのではと考えたそう。
焙煎前の豆を嗅がせてもらったのですが、豆によって香りはさまざま!
現在販売している5種類のチョコレートバーは、産地ごとのシングルの豆で作られたカカオ70%のダークチョコです。カカオの風味が香りつつ苦すぎないパーセンテージにしているんだそう。お願いしてそれぞれを試食させていただきました。
一番食べやすいという、唯一のアフリカ産「ウガンダ」から。口に入れた瞬間、ふわっとバナナのようなフルーツの香り、まろやかでクセのない甘さです。
フィリピン産の「ダバオ」は、ココナッツミルクのような軽いフルーツ感と甘い後味で美味しい♪
ここからは少しクセのある3種類を。ベトナム産「ベンチェ」はベリー系の甘酸っぱい味で、雨の多い風土なので土臭さもあります。
「インディア」はかすかにレモンのような爽やかな酸味とスパイシーな香り。
タイの「ナコーン」は醤油やパクチーのような香りも!秋森さんはタイの空港に降り立った時のような独特の香りを感じるそう。
カカオの特徴的な風味を最大限に生かすため、余計なものは一切加えていません。甘みは素炊糖(すだぎとう)という奄美大島のきび糖のみを使用。精製した砂糖で作ると独特のえぐみが邪魔をしてしまうんだとか。
そんなチョコレートの味を「ショコラショー」(ホットチョコレート)で味わってみました。タイの「ナコーン」を使用しています。
口に含むととろりとした飲み口でフルーティーな香りがします。自然な甘みで、後味は意外とさっぱり。この1杯で疲れがふわ~っと和らいでいきそう。
焼き菓子の中から「カヌレショコラ」もいただきました。5種のチョコレート全てをブレンドして使用したカヌレは、外側はカリっと、中は少しふわっともちっとした食感。そしてチョコレートが香ります。
カヌレらしいこの食感にするため、銅型を使用して焼いています。
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丁寧に焼き上げられたお菓子は現在14種類、その他カフェメニューもあります。北野散策がてらフラリと立ち寄って、秋森さんの説明を聞きながら、奥深いチョコレートの世界を味わってみるのもオススメです。
- 場所
- ametista(アメティスタ)
(神戸市中央区北野町3丁目2-15 KATO VILLA 1F )
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