11月3日、六甲高山植物園（神戸市灘区）で毎年恒例の「小便小僧のマント着せ行事」が行われます。

昨年度のマント着せの様子

本格的な冬の寒さを迎える前に、六甲高山植物園の「小便小僧」に暖かいマントをまとわせるこの行事は今回で50回目を迎えるそうで、毎年多くの人が足を運んでいます。

六甲高山植物園の「小便小僧」は、1962年に彫刻家の榎本健次郎氏がご子息をモデルに制作したもので、同園のアイドルです。このイベントは「小便小僧」が冬でも寒くないようにとマントを着せたことが始まりで、秋の恒例行事となっています。

今年度のマントの制作原画（安田百花さん）

今年のマントは神戸芸術工科大学の学生達がエーデルワイスの花をテーマにデザインし、全26作品の中から一般の方による人気投票を実施。その結果、安田百花さんの作品が選ばれて制作され、当日お披露目されます。

＜神戸芸術工科大学 金沢香恵（かなざわ・かえ）准教授のコメント＞

恒例の小便小僧マントデザイン募集を神戸芸術工科大学ファッションデザイン学科にて実施するにあたり、1～2年生より応募を募りました。本学科でのカリキュラムでは、1年生はファッションデザインに関する基礎全般を、2年生は専門に分かれた上での基礎を深める時期にあります。学習段階として、未知なるものに取り組む好奇心と、独自の発想力が強く発揮されるタイミングに、実際に発想した実物を制作する経験はそれ以降の学習意欲に大きく影響すると考えられます。