栗の濃厚な風味を味わえる 秋ならではの和菓子
西明石にある「あずき処千賀」で季節の和菓子をいただきました 明石市
西明石駅から徒歩15分ほどのところにある「あずき処千賀」は、2017年にオープンしたお店です。
お店では堀本直邦さん、朱莉さんご夫婦が出迎えてくださいました。直邦さんは福井、京都のお店で修行を積まれたあと、故郷である兵庫県で独立されたんだそう。
小さなお子さんを子育て中のご夫婦。お店には和菓子に関する絵本も並んでいて、なんだか安らぐ雰囲気の店内です。
お店に並ぶのは、なんだか懐かしい和菓子の数々。お客さんは、お子さん連れからシニア世代まで幅広いんだとか。「うちのお菓子は日持ちしないものが多いんです」と堀本さん。余計なものは使わず、旬のものを使ってシンプルな味を心がけているんだそう。
この時期人気なのが、和栗を使ったお菓子。栗は、三田のものを中心に国産のものを使用。皮付きのものを仕入れて、お店で一つ一つ皮を剥いているんですって。気が遠くなりそうな作業です…
「和栗だいふく」は、たっぷりの栗が使われた大福です。
切ってみると、その美しさにびっくり!まさに断面萌え!こしあんの濃い小豆色と黄色の栗とのコントラストがきれいで、なんだか夜空に浮かぶお月さまのようです。口に含んでさらにびっくり!栗の風味がものすごく濃厚なんです。こしあんの優しい甘さも、栗の風味を引き立てます。
こちらは同じく栗を使用した秋のお菓子「栗むし羊羹」です。
中には大きな栗がゴロゴロ。寒天を使用した通常の羊かんとは違い、小麦粉が使用されているので、モチモチでなめらかな食感を味わうことができます。
同店のあんこをしっかり味わえる新商品が「菊もなか(仮)」。たっぷりのあんが挟まれています。パリッとした食感のもなかが、ほどよい甘さのあんこを包み込みます。あんこはふっくらとしていて、食べごたえのある一品でした。
お店の要とも言えるあんこですが、その場所の水の硬度によって炊き方が変わるため、開店当初は苦労されたんだそう。和菓子作りは気候と密接に結びついた、まさに職人技なんですね。
一年を通して楽しめるお店の名物お菓子が「明石大門(あかしおおと)」。国産小麦「春よ恋」を使用したどらやきで、「こしあん」、「つぶあん」の他に「瀬戸内レモン」があります。
通常、どらやきは薄力粉を使用するそうですが、こちらではパンづくりなどに使う強力粉を使用。モチモチのどらやきになるそう。
「瀬戸内レモン」は、白あんの中にすりおろしたレモンが入っています。レモンの味がしっかりしていて、爽やかな酸味が白あんの甘みとよく合います。モチモチ食感のどらやきも美味しくて、ペロッと一つ食べてしまいました。
栗の商品は11月中旬頃まで、その後は黒豆大福やみかん大福、お芋のきんつばなどが店頭に並ぶそう。
オープンから6年たち、卒業・卒園シーズンには近隣の幼稚園などからの注文も多く、地域に根付いている同店。堀本さんは「日常のおやつとして楽しんでもらえたら」と仰っていました。
詳細情報
- 場所
- あずき処千賀
(明石市明南町1丁目4-5)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 9:30~18:00
- 定休日
- 火曜日
- TEL
- 078-926-0506