ドイツ国家資格「製菓マイスター」のバウムクーヘン
東山町の『KONDITOREI Stern Ashiya (コンディトライ シュターン芦屋)』で本場仕込みのドイツ菓子を堪能 芦屋市
日本で一番有名なドイツ菓子ときいて真っ先に思い浮かぶ「バウムクーヘン」。私たちにとってはどこでも買えるおやつのようなイメージですが、本場ドイツでは少し違うようです。
JR芦屋駅から北へ少し歩いた住宅街にある『KONDITOREI Stern Ashiya (コンディトライ シュターン芦屋)』に、「ドイツ製菓マイスター」が手がける“本物”のバウムクーヘンやドイツ菓子があると聞いて訪ねてきました。
ドイツ製菓マイスターとは、お菓子作りの技術はもちろん、店舗の経営や運営、法律などあらゆる専門知識を習得し、厳しい試験に合格した者に授与されるドイツの国家資格のこと。
ドイツではさまざまな“モノづくり”の基準が国の機関で定められ、その中でもバウムクーヘンは、材料の比率にはじまり、油脂はバターのみ、ベーキングパウダーは使ってはいけないなどの厳格な基準をクリアしたものだけが「バウムクーヘン」と呼ばれるのだそう。
同店ではドイツの基準を守った上質な素材を厳選、なおかつ日本人の味覚に合うお菓子作りを目指しています。季節によって生地は塩を数種類合わせバランスを整えるなど、日々微調整を繰り返しているとのこと。
マイスターが全て一本ずつ付きっきりで丁寧に焼き上げた「バウムクーヘン」は、袋から取り出したときにふわっと感じる甘い香り、なめらかな口当たりとやさしい風味に思わず笑みがこぼれます。いつも食べているものとは全くの別物でした。
これからやって来るクリスマスシーズンに「シュトレン」は外せません。伺ったこの日がなんとシュトレンの解禁日でした。現地と同じ伝統的なレシピで作られた味に魅せられ、毎年楽しみにしているお客さんから“そろそろ出ますか?”と問い合わせがあるのだとか。
オーナーの谷脇さんは、本場ドイツで14年間の修業を経験、「製菓マイスター」の称号を取得しました。国立ドイツ菓子協会の基準を満たし、受け継がれてきた伝統のお菓子は各ジャンルの“食のプロ”もわざわざ買いに訪れるほど。
「大切なのはすべてにあたたかい気持ちや愛情を込めて作ること」との言葉通り、お店のお菓子には谷脇さんのやさしい人柄と目に見えないまごころが味わいに表れています。
決して華美ではありませんが素材にこだわり続け、人々に愛されるドイツ菓子がここにはあります。
詳細情報
- 店舗
- KONDITOREI Stern Ashiya (コンディトライ シュターン芦屋)
(芦屋市東山町1-10)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 10:30~19:30
- 定休日
- 火曜日、水曜日(祝祭日は営業)
- TEL
- 0797-34-5673