居酒屋発祥の洋食屋さんが作る魂のデミグラスソース
湊川の『洋食バルしもさわ』で希少部位のビフカツランチを実食 神戸市
兵庫区湊川駅近くにある洋食屋さんが美味しいと噂を聞きつけ、「洋食バルしもさわ」に行ってきました。大通りから小さな路地に入りすぐの場所にある、カウンター7席の小さなお店です。
2012年に居酒屋からスタートしたこのお店ですが、コロナ禍の影響で酒類の提供がままならず営業自体か困難な状態に。一方でオーナーに待望のお子さんが誕生し、このことが業態を変えるきっかけとなったそう。
「居酒屋だと夜中までの営業となってしまう、子供のためにも早く帰ってあげたい」と考えたオーナーの森和義さんは、2020年からランチを中心とした洋食屋を始めます。
美味しいと言われる神戸の洋食屋さんに通いつめながら、自分の舌で作り上げたというデミグラスソースが自慢だとか。そのソースを存分に味わうべく人気の高い「ビフカツランチ」を注文。
奥のキッチンから香ばしい油の匂いがし始め、腹ペコの胃袋で待ち構えます。
先に並んだのは副菜とサラダにスープ。べジファーストをたしなんでいると、ちょうどいい頃合いにビフカツがごはんをお供に登場!
短時間の火入れによるレア状態の美しい色に食欲がそそられ、さっそく一切れいただきます!
「お、柔らかい!肉の旨味も強いぞ」と感じた理由は希少な部位である芯々(シンシン)を使用しているから。マルシンやシンタマより深い内ももの中心部にあるため、赤身でありながらきめ細かな肉質と上品な脂のサシが最高です!
ここにフォンドボーから仕込まれ丁寧に何日もかけて作られたデミソースが合わさり、その味わいは一気に奥深くなります。さらりとしたソースは、甘味と苦味、酸味のバランスが良く手間暇かかった本格的な味。各々がとがっていないことで素材の美味しさが際立ちます。
オムライスもビフカツも同じデミソースを使っているとのこと、あわせていただくことに。
ふわとろ系の玉子にたっぷりかけられたデミソースがキラキラ光っています。美味しさは既にわかっているけれど、違う取り合わせにワクワクします。
今回個人的にヒットしたのはチキンライス。甘さ控えめで複雑さを感じる味付けの秘密を聞くと「玉ねぎとセロリの香味野菜にナツメグなどのスパイスを効かせています。刻みニンニクも隠し味です」とのこと。お酒に合いそうな大人のチキンライスです。
最近はランチだけでなく、夜の営業も再開しワインや日本酒などにあうアテも用意しているそう。
人気はフライパンとバーナーで一気に焼き上げた「黒毛和牛のたたき」。金曜日だけの限定メニューで、口に入れたとたんに上質さが伝わってきます。これはオーナー独自のルートで厳選素材を仕入れることができるからだとか。なお、夜の営業時にはワンドリンク・ワンオーダー制で別途お通し代がかかります。
ランチタイムは満席になってしまうことも多いため、来店前にお電話で確認を。また調理時間に10分から15分ほどかかるので余裕をもってお出かけくださいね。
詳細情報
- 場所
- 洋食バルしもさわ
(神戸市兵庫区下沢通1丁目5-11)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- ●ランチ営業は水曜日、木曜日、土曜日、日曜日のみ
水曜日、木曜日、土曜日
11:30〜14:30
火曜日、金曜日
18:00〜23:00
土曜日
18:00〜24:00
日曜日
11:30〜21:00 ※通し営業 - 定休日
- 月曜日
- TEL
- 078‐576‐3316