9月7日にオープンした『やきとん岐戸（キッド）』は、神戸ではまだそれほど多くない、豚肉やホルモンの串焼き“やきとん”のお店。場所はJRの北側で三宮と元町のちょうど中間あたりです。

カウンター8席のほか、掘りごたつ席が13席

シンプルモダンな印象の店内は、女性にも入りやすい雰囲気。カウンターの他、居心地の良さそうな半個室の掘りごたつ席もあってグループ利用もOK。

同店の豚肉（赤身）は究極豚ともいわれる長崎産「芳寿豚（ほうじゅとん）」を使用しています。

指定病原体を持っていないという証であるSPF認定を、25年連続で獲得している肉で、なんとレアでも食べられるほどの最高級品質なんだそう。

「豚刺身盛り合わせ」1,580円（税込）。左からレバ・ヒレ（芳寿豚）・ガツ（胃袋）、真ん中がコブクロ（卵管）、上がハツ（心臓）ユッケ

まずは低温調理で仕上げた豚刺身をいただきました。盛り合わせは２～3人でシェアできるボリュームで、見た目にもとても綺麗。

芳寿豚のヒレは瑞々しくて柔らかくて美味し～い！レバはねっとりとした舌触りと濃い風味がごま油とよく合います。

コブクロは豚の卵管なんだそうですが、丹念に洗ってあり臭みを感じません。歯ごたえが楽しくてちょっと感動でした！

「サッポロ ソラチ生ビール」600円（税込）

アルコールメニューはウィスキーの種類が豊富で色々なハイボールを楽しめそう！

今回は三宮ではほぼ取扱いがないというサッポロのソラチビールをいただきました。少しの苦みと爽やかな香りがクラフトビールのような味わいです。

メインのやきとんは炭火でふっくらと焼き上げていて見た目にも艶やか。

「芳寿豚 肩肉」230円（税込）

まずは芳寿豚の肩ロースからいただきました。軽く塩がしてある肉を頬張ると、柔らかで脂が程よく乗っていて、肉の旨味を存分に堪能できます。なんだかいくらでも食べられそう！

テーブルに備えてある山椒や七味はお好みで。

「芳寿豚 バラ」230円（税込）

バラも芳寿豚のお肉。歯ごたえもありつつ、ジューシーで食べ応え十分です。

「タン」220円（税込）

分厚くカットされたタンは香ばしくて肉肉しい味わい。文句なしに美味しい～！

珍しいアゴ（喉下あたりの肉）は弾力があり楽しい食感、大腸はプリプリで甘辛ダレがよく合います。味付けはそれぞれ部位毎に変えているんだそう。

店長の百瀬さんは、東京の人気豚もつやき屋「カッパ」で15年勤務してきた職人さん。他店舗の経歴とあわせてやきとん歴が約20年になるそう。

そんな百瀬さんから見ても、芳寿豚は他の豚肉とは全く違うんだとか。肉の旨さを最大限に引き出し、外はカリっと中はジューシーに焼き上げるため、切り方や焼き方を工夫しているそう。

また鮮度が大切なので、仕入れはこまめにしているともおっしゃっていました。

「豚のなめろう」780円（税込）

一品料理の中で気になったメニュー「豚のなめろう」は生ハムを使っているそう。ネギと一緒に海苔に撒いていただくと絶品！塩味とビールの相性がピッタリでした。

焼き野菜は日によって違うものがラインナップ。取材日は翡翠（ひすい）茄子、赤オクラ「島の恋」など珍しいものが揃っていました。

換気もしっかりされていて、店内は煙を感じません。洗練された居心地のいい空間で、市場に出回らない希少な豚を美味しいお酒と共に楽しんでみては？