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廃棄物から作ったアートでメッセージを発信
神戸阪急で「長坂真護 展 —Still A BLACK STAR—」開催
9月20日から『アートで、世界は変えられる 長坂真護 展ーStill A BLACK STARー』が神戸阪急で開催されます。入場無料、9月25日まで。
長坂真護氏は"サステナブル・キャピタリズム(持続可能な資本主義)"を提唱し、スラム街に集積した廃棄物を使ってアート作品を制作し、その売上を現地の人々へと還元する活動を続けている美術家。今回、神戸では初となる彼の大型個展に注目が集まります。
ガーナのスラム街“アグボグブロシー”で電子ゴミを燃やし有毒ガスを吸いながら、1日500円で生計を立てるスラム街の人々がいることを知り、アートの力でこの不条理な現実を変えたいと決意。長坂氏の強い想いがアートへと昇華された作品を見ることができます。

(2018年 / Oil and E-waste on Canvas / 116×160cm)

(2018年 / Oil and E-waste on Canvas / 154×183cm)
また今回、「パールシティ神戸協議会」の協力により、廃棄される真珠を長坂氏に提供し作成してもらった「FULL MOON」も初披露。

(2023年/越前和紙、墨、金銀泥、真珠 100×100cm)
神戸の地場産業である真珠加工を盛り上げるべく、神戸パールのアート作品がその一旦になるよう企画された取り組みで、サスティナブルという観点から生まれたアートは全世界へのメッセージへとつながります。

9月23日の午後2時からは長坂真護氏を招いてトークショーも開催予定。また、9月13日から25日まで神戸阪急各階に展示している長坂氏の作品を見られます。
<長坂真護氏のプロフィール>
美術家 / MAGO CREATION株式会社 代表取締役 / MAGO MOTORS JAPAN株式会社 代表取締役 / MAGO MOTORS LTD CEO / iU情報経営イノベーション専門職大学 客員教授
1984年生まれ。2009年、路上の絵描きとなり世界を放浪後、2017年に世界最大級の電子機器の墓場と呼ばれるガーナのスラム街・アグボグブロシーへ向かい、スラムの人権と環境保全を改善するため廃棄物で作品を制作。その売上げから生まれた資金で、現地にアートギャラリー、リサイクル工場建設、オーガニック農業やEVの事業を展開。スラム街をサステナブルタウンへ変貌させるため、日々精力的に活動を続けている。
<記者のひとこと>
あるTV番組で長坂氏の活動を知ったときは、私たちの使っているスマホが遠いガーナで廃棄物として処理されていたことに愕然としました。世界を変えるという彼の強い行動力に感銘を受けずにはいられません。
詳細情報
- 開催期間
- 2023年9月20日(水)~25日(月)
- 場所
- 神戸阪急 本館9階 催場
(神戸市中央区小野柄通8丁目1-8)
GoogleMapsで探す - 時間
- 10:00~20:00
※最終日は17:00終了