阪神杭瀬駅から徒歩約5分の場所にある和菓子屋さん『寶屋遊亀（たからやゆうき）』（尼崎市）で、秋を感じられるスイーツを取材してきました。

昭和3年創業の老舗で、戦後に「日本を復興させたい」という思いから、当時貴重だった甘味を提供する和菓子屋を始められたそうです。

店頭には"尼みやげ”に認定された粒どら焼き「神輿」や、栗やさつまいもを使った洋のエッセンスを取り入れた和菓子など、20種類ほどのお菓子が並んでいました。

その中から筆者は「栗どら焼き」、「芋すいーと」、「茶の趣き（抹茶フィナンシェ）」の3点をテイクアウトしました。

「栗どら焼き」280円（税込）

まずは、同店の人気定番商品の「栗どら焼き」を試食します。

同店の工房で職人が手作りされており、半分に割ってみると存在感のある栗が見えます。一口食べてみると、上品な甘さの粒あんと栗の甘さがベストマッチ。生地自体も甘く、ふわふわ食感が心地よいです。

「芋すいーと」300円（税込）

続いて季節限定商品の「芋すいーと」をいただきます。徳島県産の鳴門金時芋を使用した和と洋が融合した秋のスイーツで、カップケーキのような見た目がキュート♪一口食べるとさつまいもの甘さが強く感じられました。

上品な甘さが特徴の白あんと小豆も入っており、筆者の大好きな味わいです。小学生の娘もさつまいもが大好物なので「甘くておいしい～」とニコニコしながら完食していました（笑）。

「茶の趣き（抹茶フィナンシェ）」240円（税込）

最後にいただくのは「茶の趣き（抹茶フィナンシェ）」で、抹茶好きの筆者はどんな味なのかワクワクが止まりません。まず袋からだした瞬間、鮮やかな緑色に感嘆！こちらは着色料などを一切使用しておらず、抹茶本来の色合いなんだとか。

抹茶のほろ苦さがきちんと感じられ、中に入っている"かのこ豆”の甘さとよく合います。最近発売された焦がしバターを使用したフィナンシェ「財」と共に詰め合わせのセットがよく購入されているんだそう。

さらに、地域以外の多くの人に知ってもらいたいとの思いから、昨年からよりオンラインショップに力を入れるようになりました。「お土産でもらって遠方に住んでいるが、購入することができてうれしい」というお客さんの声もあるそうです。季節を感じられる和のスイーツをぜひ一度試してみてください。