阪神西宮駅から北に10分ほど歩いた国道171号線沿いに、玄米が主役のごはん屋「玄玄（GEN GEN）」（西宮市）が10月1日オープン。早速ランチを食べてきました。

「玄玄（GEN GEN）」外観

長年飲食店を経営してきた料理長・竹内さんが集大成として開業。“身体にひびけ、心にひびけ”とまごころこめて、安心・安全にこだわった手作りの味を届けます。

ひとりで切り盛りしているため、セルフサービスに協力を。入店後、まずは奥のカウンターで注文と支払いを済ませましょう。食べ終わった食器は各自カウンターへ。

「今日のランチ」1,500円（税込）※玄米ごはんはごまかけで提供（苦手な人は事前に声掛けを）

「今日のランチ」を実食。この日のメインは「鶏の唐揚げ黒酢あんかけ」で、副菜2品に赤だし、ぬか漬けが付き、栄養バランスがしっかり考えられています。

定食の場合はプラス200円で「卵かけごはん」に変更可能 ※単品の場合は500円（各税込）

さまざまな地域のものを食べ比べたうえで、秋田県産の発芽玄米をセレクト。そのままだとパサパサの食感になってしまいますが、同店の玄米は出汁で炊き上げていきます。

昆布やかつおを入れて取り出すタイミングや、火にかける時間など、秒単位でひとつひとつの作業に気を配ることで、奇をてらうことをせずともおいしい味の土台が完成。プラス200円で卵かけごはんに変更できます。

たまごは「たむらのタマゴ［濃密］」

徳島の養鶏所まで訪ねるほど、竹内さんが惚れ込む「たむらのタマゴ［濃密］」。玄米のプチプチとした食感やみずみずしさに、濃厚な甘みのたまごが絡み合い、喉をするりと通っていきます。

今日のランチのメインは「鶏の唐揚げ黒酢あんかけ」

「鶏の唐揚げ黒酢あんかけ」は、酸味が強すぎることなくやさしい味わい。農家から仕入れた無農薬の野菜を中心に国産のものを使い、たっぷり入っているのがうれしい。

鶏もも肉は弾力があり、あっさりながらも食べ応え十分です。フードはほかにも、玄米100パーセントで仕上げた「ちらし寿司」（1,800円～）や「玄米よもぎ餅／大納言あずき添え」（緑茶付き、700円）もスタンバイ。

定食には副菜2品に赤だし、ぬか漬けが付きます

副菜の「なすびの和え物」は、自家製マヨネーズをベースにまろやかな風味が心地よい。このように、調味料もすべて手作りで、洋風の料理でも和風出汁で割り、シンプルに仕上げるのが竹内さん流です。

国産具材たっぷりの「ちらし寿司」もおすすめ ※テイクアウトは前日までに電話での予約が必須

毎日遅くまで働く娘さんに“忙しいときこそ1食で栄養の摂れるものを食べてほしい”と思い立ったのがはじまり。ごちそうでもあるちらし寿司が、栄養価の高い玄米100パーセントでおいしく完成できたらと、家庭で1年以上研究し、食べ続けた家族は体調の改善も感じられたのだとか。

竹内さんは「皆さまの健康のお手伝いができればという一心で、久しぶりにお店を持つことになりました。ひとつひとつの調理法や材料にもこだわり、日々の疲れが癒されるような料理をお届けしていきたいです」とコメント。

店内はジャズが流れるシックな空間

客席からでも料理と真摯に向き合う竹内さんの姿が見て取れます。ボリュームのあるガッツリ系ランチが多いこのエリア。毎日は難しくても、週に1回、月に1回と、たまに訪れるだけでも身体が喜びそうなごはん屋さんです。