淡路島にありそうであまりなかった串揚げのお店。淡路市北山、伊弉諾神宮から車で3分ほどのところにオープンした『創作串揚げ ふくる』に行ってきました。

店名は「福」と「来る」を合わせて『ふくる』。訪れる人に幸せが舞い込むようにという温かい願いが込められています。

清潔感のある佇まいの店内は、服や髪に匂いが付くことを気にしないで来られるようにと、大きなダクトにもこだわったお客様想いの設計。串揚げのお店とはいえ、油の匂いは全く気になりませんでした。

夜は10品3,500円から25品6,500円まで選べるコースが用意されています

お手頃な価格も嬉しいランチメニュー。定番の「海老」「豚ヒレ」「淡路鶏」「クリームコロッケ」の4種に日替わり串が付き、「大ふくランチ」は串8本、「ふくランチ」は串6本を楽しむことができます。

さらに「淡路鶏のもも唐揚げランチ」や「淡路鶏のチキンカツランチ」といったボリュームランチも。

「大ふくランチ（串8本）」1,500円（税込）

せっかくなので今回は、串8本を楽しめる「大ふくランチ」をいただきました。小ぶりな一口サイズの串が8種。自家製のブレンド塩、ソース、ポン酢を付けていただきます。

左から「海老」「クリームコロッケ」「こんにゃく」「豚ヒレ」「淡路鶏」「玉ねぎ」「ししとう」「しいたけ肉詰め」

バターの香りが豊潤な自家製ベシャメルソースがたっぷり入った「クリームコロッケ」。甘みのある田楽味噌と食感が楽しい「こんにゃく」。淡路産の玉ねぎで作った自家製タルタルソースがシャキシャキと心地よい「淡路鶏」。一つ一つ、どれを食べても「わー」と思わず声が出る美味しさです。

鶏むね肉とは思えないほどジューシー

「豚ヒレ」も、「海老」も、「玉ねぎ」もどれを食べてもパサつきは皆無。外はサクサク、中はじゅわっとしっとりとした食感です。むね肉を使っているという「淡路鶏」は、「本当にむね肉ですか」と聞きたくなるほど、ほろほろと柔らかくジューシー！

しいたけの肉詰めは、カラフルなあられの衣が可愛らしく食感も楽しい

衣に使うパン粉や小麦粉も、研究を重ねたこだわりのもの。水分を逃さず蒸し揚げの状態になるように衣や揚げ方にこだわり、揚げた後は遠心力で油を落とす工夫も施されているのだそう。そのため油っこくない、素材の持つ旨みや水分があふれ出すような、感動的な串揚げが味わえます。

ふっくらと炊かれたつやつやのごはんは地元の農家さんから仕入れたお米を使用。合わせ味噌のお味噌汁は出汁の香りがしっかりと感じられるコク深い一品。お味噌汁や自家製のお漬物の美味しさにも妥協のなさを感じます。サラダもシャキシャキと新鮮で、脇を固める小鉢ひとつひとつも上質そのもの。

店主の福田さんご夫妻

本当に美味しいものを提供しようとする誠実さが、お料理にもお店にも行き届いています。高級店でも、庶民的なお店でも経験を積まれ、どちらの良さも出せるお店にしたかったと語る、店主の福田さん。リーズナブルな価格で、高級店でいただくような上品な串揚げが味わえる貴重なお店です。

お子様プレートなどもあり、家族でも、友人との会食にも、年代を問わず利用しやすい同店

これだけ美味しい串揚げが食べられるなら、ランチだけではなく、仕事帰りにちょっと一杯飲むにも、送別会や親睦会にも利用したい。楽しいお酒になること間違いなしです。