〇〇〇を描いた絵馬や御朱印には意外なご利益が!?
神戸三社のひとつ『長田神社』の御祭神やご利益を紹介 神戸市長田区
神戸市長田区にある『長田神社』といえば、日本書紀にも記述が残る1800年以上の歴史を誇り、生田神社、湊川神社とともに “神戸三社” と称される、市内でも有数の規模を誇る神社です。
御祭神に「事代主神(ことしろぬしのかみ)」=えびす様をお祀りしていることから「神戸七福神」の1社にも数えられる同神社は、ある伝承に由来する一風変わった御利益でも有名です。そんな長田神社を訪れてきたので、境内の様子や参拝時の見どころを紹介します。
同神社は御祭神を祀る社殿のほかに、七つの末社を備えており、境内もとても広々としています。お散歩がてら参拝される地域の人も多そうです。
神戸三社に数えられるだけあって「手水舎(てみずや)」も立派でした。センサー式のため、手をかざすと自動的に水が流れてきます。
こちらが「事代主神(ことしろぬしのかみ)」をお祀りしている本殿。もともと寛文元年(1661年)に建立されましたが大正13年(1924年)に火災で焼失し、昭和3年(1928年)に再建されたものが現存しています。
昭和の神社社殿建築の名建造物との呼び声も高い本殿の精巧な宮彫りや極彩色の色使いは必見!ぜひじっくりと鑑賞ください♪
本殿の前には願いごとを木札に記入して神前にお供えする「祈願木(きがんぼく)」が設置されていました。
本殿の参拝を終えた後は、七つの末社を巡りましょう。今回は中でも人気の2つの社を紹介します。まずは、事代主神を別名で祀った「蛭子社(えびす・ひるこやしろ)」。神戸七福神の “えびす様” を担当している社でもあり、商売繁盛のご利益が期待できます。
恵比寿さん(左)と大黒天さん(右)の背後には立派な御神木が!お参りすると自然のパワーがもらえそうです。
続いて紹介する「楠宮稲荷社」は、お稲荷さんだけでなく巨大な楠の木をご神木として祀っている社で、五穀豊穣や健康祈願・病気平癒にご利益があると言われています。
無数の提灯が飾られた社の中は荘厳な雰囲気で、なんとも穏やかな気持ちになりますよ♪
こちらの社で特に目を引くのがこちらの「赤えい」の描かれた絵馬。この赤えい、なんと神の化身として崇敬されており、 “痔” に効くという伝承が語り継がれているんです!
伝承の始まりは6世紀頃にまで遡ります。神社の前を流れる「苅藻川」は海に続いており、秋になると赤えいの群れが繁殖のために岸辺近くに寄ってきたそうで、ある時、その赤えいが台風による暴風雨で増水した苅藻川を遡上し、境内に打ち上げられました。
それを見た近所の人が赤えいを捕まえようとしたところ、ご神木の前ではたと姿を見失ったそうです。それ以来、ご神木には神の化身である「赤えい」が宿ったとされ、崇敬敬仰の対象とされてきました。
その当時、赤えいは貴重なたんぱく源として重宝されており、そんな赤えいを食べることを絶ち、神社で病気平癒を祈願したところ、腫物(特に “痔” )に効いたと評判を呼び、広く信仰されるようになったそうです。
そのため、絵馬だけでなく御朱印にも「赤えい」のスタンプが♡ほかにはない可愛いデザインで、参拝の良い記念になりますね。
御朱印はほかにも長田神社、恵比須神の2種類も。いずれも社務所で授与の受付が行われています。
そのほか、お守りなどの授与品は拝殿のすぐそばにある授与所で販売。
御朱印や絵馬とおなじく「赤えい」をモチーフにしたお守りや、大切な人とペアで持てる「絆守」など、同神社ならではのお守りを購入することができますよ♪
最後に神社へのアクセスに関する説明を。最寄り駅の地下鉄西神・山手線 長田駅、地下鉄神戸高速線 高速長田駅からは歩いて10分かからない程度です。参道は商店街になっているので、参拝の前後でお買い物や街ブラを楽しむこともできますよ!
詳細情報
- 場所
- 長田神社
(神戸市長田区長田町3丁目1-1)
GoogleMapsで探す - 拝観時間
- 9:00~17:00