この春、神戸の街に誕生した演劇ユニット『神戸セーラーボーイズ』。6月に行われた初公演・SF（セミフィクション）『Boys×Voice 306』では、全員がティーンエイジャーのメンバーたちが “等身大の自分” を演じる、オリジナルストーリーを展開しました。

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そんな少年たちの物語の“第二章”となる新作公演・神戸セーラーボーイズSF『Boys×Voice 308』が、まもなく上演されます！今回は自称・神戸セーラーボーイズ応援団長の筆者が、来る新公演に向けて稽古に取り組むメンバーたちの姿をお届け♪

（左）中川月碧（なかがわ　るきあ）くん、（右）塚木芭琉（つかき　はる）くん

取材に訪れた7月某日は、ちょうど新公演に向けた稽古の初日でした。

今回は初公演とは異なる演出家・冨田昌則さんを迎え、ミュージカル『テニスの王子様』などで活躍中の舞台俳優・神里優希さん、矢田悠祐さんもゲストとして登場するため、メンバーたちにとっては新たな挑戦となります。

（左）髙橋龍ノ介（たかはし　りゅうのすけ）くん、（右）奥村頼斗（おくむら　らいと）くん

稽古は脚本の「本読み」からスタート。舞台の始まりからラストまでの台詞を通しで読んでいきます。

直前まで笑顔で冗談を言い合っていたメンバーたちの表情が一変！役に入り込んで台詞を話す姿はまさしく舞台役者のそれでした。筆者も固唾を飲んで見守ります…。

（左から）崎元リスト（さきもと　りすと）くん、細見奏仁（ほそみ　かなと）くん、明石侑成（あかし　ゆうせい）くん

本読みが終わると、冨田さんの講評が始まりました。舞台をより良くするためのヒントを一言一句聞き逃さないように、みんな真剣な表情で耳を傾けます。

しっかり者の月碧くんはグループのリーダー的存在。優しいお兄さんオーラは、神戸セーラーボーイズに欠かせません！

休憩時間中も台本にメモを書き込んだり、台詞を復習するメンバーたち。一生懸命な姿に、ますますファンになってしまいます♪

田中幸真（たなか　ゆうま）くん。公演では幸真くんの“特技”が見せ場のシーンもあるそうですよ！

稽古が再開すると、冨田さんはメンバーたちを稽古場の中央に集め、円になるように指示。“役”に慣れるために、お互いを役名で呼び合うワークショップが始まりました。

グループのムードメーカーである奏仁くん（左）はピアノが得意。合唱パートでは伴奏も担当します！メンバー最年少である龍ノ介くん（中）の可愛すぎるソプラノボイスは必聴です♪（右）演出家・冨田昌則さん

誰かが名前を間違えるたびに笑い声と突っ込みの声が飛び交い、稽古場は和気あいあいとした雰囲気に。

メンバーたちの素の姿を間近で見ることができて、最高に眼福でした♡

初公演の自己採点は「45点」と語る侑成くん（左）。猛特訓中のダンスの成長が楽しみです♪頼斗くん（右）は今回が初舞台ですが、メンタルの強さに自信ありとのこと！

もちろん、ゆるい空気というわけではありません。平日は放課後の限られた時間でしか稽古をすることができないので、メンバー全員から「1秒も無駄にしない」という強い意志がみなぎっていました。

サイクロン掃除機ばりの吸引力を誇るリストくんの笑顔に、今回もしっかり虜になってきました♡

この日最後に行われたのは、舞台の設定に合わせたロールプレイ。脚本では描かれていない登場人物たちの動きを想像して自由に演じる稽古です。

仲良くストレッチをするリストくんと幸真くん。微笑ましい姿にほっこり♪

劇中ではメンバーそれぞれが“自分自身に近いキャラクター”を演じているので、一人ひとりの性格やメンバー同士の関係性がとてもリアルなものに感じられました！

等身大の中学生・高校生だからこそ表現できる、10代の夢や葛藤を描いた物語をお楽しみに！

彼らが表現しているのは“彼らそのもの”であり、現実の延長線にある物語性こそが、セミフィクション公演の醍醐味なんだと思います。皆さんも劇場に足を運んで、その目で確かめてみてください♪

最後に、メンバーを代表して塚木芭琉（はる）くんに公演の見どころを教えてもらいました！

「メンバー全員の関係性は、6月（初公演）よりも深くなったと思います。ただ仲良くなっただけではなく、良いところも改善するところも見えてきました。そんなリアルタイムな関係性の変化を舞台で表現できるのが“セミフィクション”の魅力だと思うので、ぜひ楽しんでください！」