68年の歴史と地元の強い絆を大切にする名店♪
JR甲子園口駅そばにある『ライト洋菓子店』を取材してきました 西宮市
JR甲子園口南口から目と鼻の先の距離にある『ライト洋菓子店』(西宮市)は、1955年創業の歴史ある有名店。今回初めて取材に訪れましたが、地元の人気店なのでドアを開けるのもドキドキでした(笑)。

3代目パティシエの林田さん曰く「地元の方が本当によく来てくださる」そうで、取材中も「今日はおばあちゃんにお土産買いにきた」と地域の子どもがお店を訪れていました。「甲子園ホテルの想ひ出」と刻印されている商品は、市外の方へのお土産にも話題になってオススメです。


ショーケースには、昭和の「家族団らん」を思い浮かべるような懐かしくシンプルなケーキも。モンブランは68年間、味も形も変えてないそうですよ!洋菓子が日本に入ってきた当時もこんなケーキだったのかなぁっと、ノスタルジックな気持ちになります。
和菓子しかなかった日本ですが、日本人の好む洋菓子にするため、隠し味に餡や白みそなどが使われるようにもなったそう。

こちら一番人気の「オールドファッション」です。バラが素敵!バタークリームのイメージを覆されるようなスッとした口どけとフワフワのスポンジ。味は思ったよりさっぱり大人の味。まるで魔法にかけらたような美味しさです。

こちらが2番人気「ザッハトルテ」。フォークを指すのも躊躇してしまうほどシンプルだけど心惹かれる見た目♡濃厚なチョコレートなのに、スポンジもチョコもすぐに口でとけてしまい、もう一口もう一口と飽きない味です。

こちら天皇陛下に献上された「マドレーヌ」。しつこく感じさせない中に、深い甘味と香り。裏切らない口どけ。洋菓子なのに少し和菓子さも感じられる”献上品”、納得です。
店名の”ライト”は、建築家フランク・ロイド・ライトの名前から取ったそう。祖父の1代目林田さんが、彼の建築様式を利用した旧甲子園ホテルの製菓長だっとか。現在その建物は武庫川女子大学のキャンパスとして利用されています。

同大学とは今も連携して、初代林田さんが残していた当時の写真や記録を提供し、阪神間のスイーツ研究に貢献したり、大学限定のお菓子を作製したり、共に町を盛り上げているそう。「町のケーキ屋さんですよ」と3代目林田さんはおっしゃいましたが、それだけではない”存在感”も感じました。

この貴重な刻印で焼き目を付けるのが最後のマジック。飽きない香ばしさとうま味がでるのだとか。
西宮で1番古い洋菓子店の歴史と、町に貢献し愛されてきた証を知ることで、格別な”味”を感じることができました。みなさんも足を運んでぜひ感じてみてください。
詳細情報
- 場所
- ライト洋菓子店
(西宮市甲子園口2‐3‐30)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 9:30~19:00
- 定休日
- 木曜日
- TEL
- 0798‐67‐2963