アートギャラリーなどが多く集まるエリア・北野に、一際目を引くスポットがあります。これまでとは違った全く新しいアートを展開するカフェ『CONCEPT STORE SEE?』に行ってきました。

元町駅から徒歩7分。もともと周辺は商店街だった場所で、今でも周りには魚屋さんや郵便局、コープなどがあります。白い箱のような店構えが一層引き立ちますが、「生活圏内にあるアートギャラリー」を目指しこの場所へのオープンを決めたんだとか。

一歩足を踏み入れると、広がるのはまさに「アート」な空間。クリエイターによって手掛けられたその店内は、「若い年代の人がつい写真を撮りたくなるような空間」を目指したとのこと。どこを切り取っても美しく、ワクワクがとまりません。

本当にここに座っていいの？と思ってしまうほど、椅子や机も個性的。1つ1つ細部までこだわり尽くされていて、場所によって全く違った雰囲気を感じられます。

店主である山田さんは神戸出身。長いこと海外で仕事をしており、その中で日常的にアートに触れる機会が多くあったんだとか。

机でもあり、作品を展示するスペースでもあるんです

「海外では家にアート作品が飾られていることも多いが、日本では「見るもの」という感覚が強い上に、見られる機会も少ない」と山田さんは話します。アート作品を日常的に見る機会はもちろん、作品を手に取る（＝購入する）という感覚は確かにあまりないですよね。

この日はバンコクを拠点に活動するアーティスト「ERTHH」さんの作品が飾られていました。

となると、日本のアーティストたちの活動の場が少ないのも事実。そのため店では活動の場として、国内外のアーティストたちの作品が展示販売されています。「若者のSNSを通じてアートを広げたい」という思いから、作品の写真撮影も自由とのこと。

静かな空間で作品を見るという場所も多い中「アート＝敷居が高い」という感覚をなくすため、店内では賑やかな音楽も。なんと小学生が学校帰りに訪れることもあるんだそう！

この日「VIPルーム」では作品展示が行われていました

さらなる遊び心も。カフェの中には隠し扉があり、中には「VIPルーム」が。この部屋は1人1時間1,000円で貸し出され、イベントスペースなど様々な用途に利用可能ということです。

飲み物のほか、様々なスイーツも

また忘れてはいけないのが、ここがアートギャラリーだけではなく「カフェ」という側面を持つということ。販売されている商品も、すべてが抜かりなく可愛い！

「ランチセット」1,450円

この日いただいた「ランチセット」は、チョップドサラダが缶詰のような入れ物の中に！どこまでもワクワクする仕掛けが満載です。

サラダは鶏肉や豆、トマト、エビなどの具沢山で、食べ進めるごとに色んな食感が楽しめます。よくかき混ぜて食べるのがおすすめ。

グラノーラ入りのヨーグルトも可愛い容器に入っています。ブルーベリーのコンポートと、グラノーラの食感が◎。食べ応え抜群のランチをアートな空間で楽しむことができ、満足度が高すぎました！

パンナコッタもクリーミーな味わいでした。

取材に伺った際も、お客さんが食事がやってくるのを待つ間、店内の撮影を楽しむ姿が印象的でした。食事もアートもすべてがメインで楽しめるので、つい目移りしてしまう忙しさです。

8月11日からは週に2回、午後6時から10時の間、通常営業とは別に夜の営業が行われるんだとか。開業したい人が間借りする形でフードを提供するそう。アートな空間をさらに楽しめること、間違いなしです！