皆さんは「シンガポール」のスイーツと聞いて、どのようなものを思い浮かべますか？ほかのアジア国に比べ、まだまだ日本では食べられる場所が少ない「シンガポールスイーツ」を楽しめる店が、北野にオープンしたということでさっそく伺ってきました。

『THE SULTRY STRAITS（ザ　サルトリー　ストレイツ）』は7月9日、神戸市中央区にオープンしたばかり。シンガポールを中心に、多くの賞を受賞したパティシエが織りなすスイーツブランドです。

店ではシンガポールのスイーツやお茶を楽しめる、ということなのですが…。シンガポールは様々な人種・文化が混ざり合う国。記者はどんなスイーツがいただけるのか、全く想像がつきませんでした。

さらにいうと「シンガポール＝お茶」のイメージもなかったのですが、店にはシンガポールのお茶12種類がズラリ。香りを楽しんでから好きなものを選べるスタイルです。

撮影のためガラスの筒を開けた瞬間、お茶の爽やかな香りとじゅんわりとしたフルーティーな香りが一瞬で立ち込め、思わずびっくり！その芳醇な香りに期待が高まります。

「メロンウーロン茶」
※全種類値段は同一。カップティー 700円、ポットティー920円、アイスティー790円（各税別）

今回いただいたのは「メロンウーロン茶」。一口飲むとメロンやパイナップルのようなフルーティーさが広がります。こんなお茶は飲んだことがない！その秘密は、ポットを開けたら分かります。

大きな茶葉と一緒に入っているのは、なんとメロン！香りといい味といい、フルーティーさが強いはずです。今回いただいたのはホットですが、これからの時期はアイスもおすすめなんだとか。

スイーツもいただきました。見た目や色合いからして、日本にあるものとはちょっと違っていますよね。

「マンゴーココナッツ」550円（税込）

マンゴーとココナッツの味わいがまさに南国を思わせる「マンゴーココナッツ」。

「ティラミスムース」550円（税込）

ティラミスが大好きなオーナーがこだわったというこちらの「ティラミスムース」は、食べ進めるごとにチョコやマスカルポーネチーズが混ざり合い、チョコ感の強さがおいしい。

「シンガポールパンダンロール」500円（税込）

特におすすめなのは、鮮やかな緑色が特徴的な「パンダンロール」。シンガポールのほとんどの家にあるという植物「パンダン」を使用したもので、その味はなんとも不思議な味！

「お茶とのセット」1,600円（税込）

ピスタチオやナッツのような香ばしさと優しい甘さが感じられますが、その味わいはこれまで食べた何かに例えるのが難しいユニークさ。お茶とセットのメニューもあるので、ぜひ実際に食べてみてほしいです。

お店のモチーフは、日本の国花「サクラ」とシンガポールの国花「ラン」をイメージ

お店をオープンさせたのは、シンガポール人のシルヴァナさん。旅行で訪れた神戸の雰囲気にほれ込み、去年10月に娘さんと一緒に移住。日本で初めて、シンガポールスイーツを販売するカフェをオープンさせました。

「パラナカンタイル」と呼ばれるシンガポール伝統のタイル

シンガポールと神戸は、港が近いところや異国情緒あふれる点が似ているとのこと。

鮮やかなスイーツが映えるよう、白と黒を基調としたエレガントな内装にしたんだとか

「猛暑の海峡」（＝シンガポールとその近隣諸国を表す）という意味を持つ店名からは、暑くオリエンタルなシンガポールそのものだけでなく、シルヴァナさんの情熱が伝わるよう。シンガポールのスイーツたちを、ぜひ北野で堪能してみてはいかがでしょうか？