あっさりだけどコク深いディプロマットクリームが神
新開地『Zeidy Cake(ゼイディケーキ)』で絶品シュークリーム3種食べ比べ 神戸市
散歩中に何度か通ったことがあり、なんだか気になるこのお店。グルメな友人達から美味しいという話を聞きつけ、遅まきながら新開地の『ZEIDYCAKE(ゼイディケーキ)』に行ってきました。
お店のドアを開けると、目の前にはガラス張りの広い厨房、左側の小さなショーケースには約10種類のケーキが所狭しと並んでいます。
出迎えてくれたヒューさんはベトナム出身。奥様のキムタンさんと昨年8月にこのお店をオープンし、もうすぐ1周年を迎えます。
ヒューさんは高校卒業と同時に来日し、日本語学校で学んだのち神戸国際大学に入学。卒業後はベトナムに戻り洋菓子店を開くつもりが、長引くコロナ禍のためあえなく断念。
「ベトナムでもケーキ作りが得意でした」と話すヒューさんは、六甲道の『 Maison de Shina(メゾン・ド・シナ)』で日本人の口にあう洋菓子を学んだ後、独立。
今回いただいたのは同店イチオシのシュークリーム。プレーンとパイとクッキーの3種類はどれも美味しそう。まずはプレーンからいただきます。
シューの皮はパリっと焼かれており、程よい軽さを持つ生地。生クリームとカスタードが絶妙な配合のディプロマットクリームに届いた瞬間、あっさりとしながらもリッチなこくが感じられ、口の中と脳内が幸せで溢れます。
「それぞれの材料に妥協せずこだわっている」という通り、雑味のない良質で純粋な味わいに驚かされます。これが150円(税込)というから驚き!価格と味が見合っていません(もちろん良い意味で!)。
自家製パイシートでくるんだパイシューは、ふわふわさくさくの生地にクリームがたっぷり。クッキーシューは、プレーンの上にクッキークラムを乗せてザクザクの食感に仕上げた後、カラメルをかけカリカリの表面に仕上げています。どれもハイレベルで、ひとつに選びきれない美味しさゆえ3種類買う人も多いとか。
もうひとつの看板メニューが「エッグタルト」。マカオ発祥のお菓子ですが、ベトナムでもポピュラーなのだとか。日本でももちろん人気。
サクサクのパイ生地に真ん中のフィリングがまた絶品。卵を多めに使うため、まるで濃いプリンを食べているかのよう。卵の美味しさが感じられ、これもリピ決定。
取材中気になったのは、横で作られていた一風変わったデコレーションケーキ。ベトナム伝統のもので、塩漬け卵と乾燥豚肉のフレークがのっています。
1か月以上も塩水につけて固めた卵黄はちょっとしょっぱく、日本の味玉を思わせる味。その周りをふわふわとした乾燥豚肉のフレークが取り囲みます。
ベトナムでは特別な日に用意されるスペシャルなケーキだそうで、甘さとしょっぱさが癖になるのだとか。
その他にもたくさんの種類があるホールケーキは2,000円(16㎝・税込)から。インスタにもたくさん上がっていますがとても可愛いデコレーション。まだまだ先だけど今年のクリスマスはここで予約しようかな。
詳細情報
- 場所
- ZEIDYCAKE(ゼイディケーキ)
(神戸市兵庫区湊町4-1-5)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- 火曜日、水曜日
- TEL
- 090-4290-0893