焼き鳥屋いえど千差万別。居酒屋感覚で仲間とワイワイつまめるものもあれば、カウンターでしっとり落ち着いて食事と向き合えるものも。今回は、JR立花駅で1本ずつ熱々を提供する「炭火焼鳥 嘉せ（かせ）」（尼崎市）に行ってきました。

「炭火焼鳥 嘉せ（かせ）」外観。JR立花駅から南に徒歩1分

はじめての利用だと、入店するのにちょっぴり勇気がいる外観。思い切って扉を開けると、にこにこ笑顔のオーナー嘉勢さんが迎えてくれるので緊張はすぐにほぐれるはず。

「串おまかせ5本」940円（税込）

同店の焼き鳥は、なによりも鮮度が抜群！近畿圏内のみから仕入れることで、朝引きの新鮮な状態で毎日届きます。国産の炭で焼き上げて、素材のおいしさをいかすために強火でさっと仕上げるのだそう。

つくねは、素材の味を邪魔しない程度の甘いタレに合わせて

本日の串おまかせ5本は、砂ずり・こころ・かた・もも・つくね。タレか塩かはそれぞれに合うように提供してくれますが、希望があるときは遠慮なく声掛けを。

「つくね」は、届いた鶏肉をさらに細かくミキサーでくだき、豆腐やしょうが、大葉などをプラス。ほろっとくずれる口当たりは、何本でも食べたいくらいやみつきに。

かた。店内のダクトが強力のため、服に匂いがつきにくいのもうれしい

店主のおすすめは希少部位でもある「かた」。肉自体もやわらかく、噛むごとに脂がじゅわっとあふれます。

「お造り3種盛り」1,210円（税込）

鮮度の良さをダイレクトに感じることができる「お造り」も必食！この日の3種盛りは、ささみ・ずり・肝のラインナップです。

薬味や3種のタレに合わせて

合わせるタレは3種。九州の甘い醤油や、ゴマ油＆岩塩、そして尼崎生まれの「ひろたのポン酢」で味変しながら楽しむことができます。

ずり。各地の日本酒に合わせてもGOOD！

コリコリ食感のずりは、醤油やごま油に付けるのがおすすめ。どの刺身も、雑味がなく澄んだ口当たりで、ひとりでもぺろりと食べることができました。

「竜のたまご卵かけごはん」390円（税込）

オーナーの名前に「竜」がふくまれていることから、大分県産のブランド卵「龍のたまご」を仕入れてご飯にオン。黄身のオレンジ色が美しく、その分栄養価も高め。お腹に余裕を持ってぜひおさえてほしい逸品です。

ほかにも、〆メニューはとり丼や、炭焼きおにぎり、鶏ガラスープ、季節限定で「鶏にゅうめん」もありますよ。

カウンター席。コース料理は2,750円から用意

木のカウンターを手前に配置し、和の空間のなかにしっとりジャズが流れています。客層は40代から50代の男女を中心に、満席の場合もあるため電話やインスタグラムのDMから事前予約がおすすめ（21時以降は比較的ゆったり利用できます）。

奥にはテーブルが2卓

炭火焼き鳥に携わって15年以上の嘉勢さんは、淡路の玉ねぎを使うなど、地産地消にもこだわります。「ご近所さんを中心に利用していただいております。『レバーなどクセのある部位もここだと食べられる！感動した！』と言っていただけることもありうれしいです」とコメント。

評判を聞きつけて、尼崎以外の阪神間からお客さんが訪れることも。なかなか降りることがないJR立花駅で途中下車をして、レトロな街並みも合わせて楽しんでもらえたら…とも語ってくれました。