阪神杭瀬駅から徒歩5分の杭瀬中市場にある『市場食堂』(尼崎市）へ行ってきました。

2013年にオープンした同店はもともと別の経営者が運営していましたが、今から9年前に閉店が決定した際に、隣で惣菜屋『もっこす亭』を営む現・オーナーの石原さんが「地域の方の憩いの場をなくすのは忍びない」と考え、お店の経営を引き継いだそうです。

そのため、同店の料理は全て市場にあるお店から仕入れた食材が使用されています。

お造り定食

今回はお店の一番人気メニューだという「お造り定食」を注文。お店の前にある『ひらの鮮魚店』が注文を受けてから魚をさばいてくれるので、鮮度抜群のお刺身が楽しめます♪

お刺身のネタは季節ごとに異なり、取材時はカツオ、いか、マグロ、たこ、鯛の5種盛り。

まず最初に「鯛」をいただくことに。身に締まりがあってコリコリとした歯ごたえが心地よく、噛むごとに鯛の甘みが口の中で広がります。

「カツオ」はお醤油ではなく“お塩”でいただくのが同店のスタイル。塩で食べることによってカツオ本来の魚の旨みが際立つんだそう。筆者の大好物である「いか」も、つるんとしたのどごしと特有の甘みが最高でしたよ！

定食にはお刺身のほかに4種類の副菜付き。こちらのお豆腐は市場にある豆腐屋『宮島食品』のもので、一口食べるといつも食べてる豆腐とは比べものにならないほど甘く、お豆の味がダイレクトに伝わってきました。

大根と里芋の煮物は中までしっかりお出汁が染みていて、これまた美味♪ご飯とお味噌汁もついているので、すっかりお腹いっぱいになりました。

「お造り定食」以外に紹介したいのがこちらの「まぐろのカツカレー」。『ひらの鮮魚店』から直送された刺身として出すほど新鮮なマグロをカツに仕立てた贅沢な一品です。

さらに、店主の石原さんは、市場を盛り上げるためにお店の運営以外にも色々なことに積極的にチャレンジされており、特に筆者が驚いたのはなんと『You Tuber』としても活動されています！

動画を見て「静岡から石原さんに会いたくて来ました」と遠方からお客さんがやってきたり、かつて杭瀬に住んでいた人が懐かしくなって訪れたという話を聞くと、石原さん自身も「始めてよかった」と喜びを感じるそうです♪

石原さんと話をしていると、市場のために、杭瀬の町のためにという言葉が何度もでてきて、本当にこの市場、この町を愛していらっしゃるんだなと思い、筆者も胸が熱くなりました。

毎月第2土曜・日曜日にはフリーマーケットやLIVEなどを行うイベント「ドリームマルシェ」も開催されているので、ぜひ足を運んでみてください♪