宝塚市にある小林4丁目の信号機のすぐ近く、意表を突くネーミングに吸い寄せられるように行って参りました『Pâtisserie シンゴウキ』。

昨年10月にオープンした同店は、徳島、京都、芦屋などの有名パティスリーで修業を積んだシェフが奥様と営むお店。大学入学の直前まで全く別業種への進路を目指していたというシェフ、縁あって製菓業界へと飛び込んだそう。

いざ製菓の世界へ入った後の躍進は凄まじいのひとこと。日本国内だけでなく海外でも実力を磨き、帰国後は様々なコンテストに挑戦したそう。

輝かしい成績を残しているのにも関わらず、『はい、割となんでも出来ます！』と爽やかに答えてくれるあたり、陰ながらの努力を惜しまないプロの心意気を感じます。

お店は中も外も一つとして手を抜かないセンスあふれる空間。瑞々しい実をつけたブルーベリー、統一感のあるファサード、中に入る前からおのずと期待が膨らみます。

美しいケーキたちが並ぶショーケースは圧巻です。言葉を失うほどに見とれてしまいました。ここまで心が弾むショーケースはなかなか出会えないかも…という高揚感！

コロンと丸みを帯びたケーキは、店名でもあるシンゴウキのフォルムによく似ていて可愛らしい♡お皿に一つちょこんとのせて、自分だけのミニホールケーキとして密やかに楽しみたい衝動にかられます。

（左）「タルトシトロン」700円、（右）「アルルカン」700円（各税込）

ご紹介いただいたのは「タルトシトロン」と「アルルカン」。夏らしさを感じる華やかで清々しいケーキですね。

「タルトシトロン」700円（税込）

「タルトシトロン」はよく見ると小さな紫の花がちょこん！エディブルフラワーの紫蘇の花が添えられています。メレンゲからも紫蘇の香りがほんのりと香る、一味違ったタルトで、レモンの爽やかな酸味もたっぷりと味わえますよ。

「アルルカン」700円（税込）

「アルルカン」（フランス語）とは即興喜劇の登場人物の名前なんですって。気になって調べてみたら、このケーキはまさにアルルカンそのもの。アルルカンがひし形モチーフの洋服を着ているので、このケーキはまん丸ではないんですね。

華やかで印象的なビジュアル以上に、一口食べるとその爆発的に押し寄せるフルーツのテイストに驚かされました！アルルカンをケーキにしてみよう、そして情熱的な味に仕上げようという発想には、シェフの才能しか感じません。

お中元にもおすすめのギフト詰め合わせ
※こちらの内容で3,470円（税込）

焼菓子やジュレを詰め合わせたセットもお好みで作ってくれます。シンゴウキのケーキの美味しさを知ってしまったら、この詰め合わせは"おもたせ"の第一候補になること間違いなし。

期待をはるかに上回る感動的な味との出会いは、小林4丁目の信号機近くで立ち止まってみて。『Pâtisserie シンゴウキ』で経験できるはずです。