全国の水族館で初となる快挙です！

姫路市立水族館で「ナゴヤダルマガエル」の累代繁殖に成功　姫路市

掲載日:2023/6/13

姫路市にある『姫路市立水族館』は、絶滅の恐れがある「ナゴヤダルマガエル」の累代繁殖（るいだいはんしょく）に成功したことを発表しました。「ナゴヤダルマガエル」の累代繁殖に成功したのは全国の水族館で初の快挙です。
提供：姫路市立水族館
「ナゴヤダルマガエル」は、本州の一部（中部地方南部、近畿地方中部、山陽地方東部）や四国の一部に分布する体長5から6センチメートルほどのカエル。5月から7月に田んぼなどで産卵します。

かつては播磨地方の各地に生息していましたが水田環境の変化によって姿を消し、現在の生息地は播磨地方では2か所のみ、県下でも数か所のみに減少。兵庫県レッドリストでは「Aランク」、環境省レッドリストでも「絶滅危惧ⅠＢ類」に指定されています。

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同館では1990年代から播磨地方におけるナゴヤダルマガエルの野外調査を実施。2015年からは他園館におけるカエルの繁殖事例の情報収集や冬眠試験など繁殖に向けた取り組みを進め、2020年6月には全国の水族館で初めてとなる繁殖に成功。また、翌年の2021年6月にも繁殖に成功していました。

提供：姫路市立水族館
今回は、2020年に誕生した繁殖個体から次世代の個体を得る「累代繁殖」に全国で初めて成功。担当者はカエルの誕生以来、約3年にわたって常に良好な健康状態を維持できたことが成功の要因の1つとみています。今回誕生したおたまじゃくしは、7月ごろに水族館内に展示される予定です。

担当者は「今後も繁殖技術を向上させ、生態の解明に寄与するとともに、ナゴヤダルマガエルの保全につなげていきたい」とコメントしています。

＜記者のひとこと＞
全国の水族館で初めての偉業！おめでとうございます。カエルは繁殖自体がとっても難しいことなんだとか。これからもすくすく育っていってほしいですね！

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