生乳100%！できたての美味しさを知っていますか

『スイミー牛乳店』で絶品ヨーグルトを味わいました　神戸市中央区

ヨーグルトとチーズが美味しいと評判の『スイミー牛乳店』に行ってきました。
西元町駅から歩いてすぐ、宇治川商店街の一角にあります
南北に広がるメルカロード宇治川商店街にはいろんなお店が立ち並び、その一角にある同店の小さな間口から中をのぞくと、出迎えてくれたのは　白衣姿の水門輝美（すいもん・てるみ）オーナー。

店内は研究室のような工房。オーナー着用の白衣も奥に見られます
研究室のような店内には商品は見当たらず、正面の冷蔵庫の上には商品名と各々の説明が記された数種類のプレートが。冷蔵庫に入っている今すぐ買えるものをプレートで表示しているのだそうです。
定番のヨーグルトとチーズ以外に、季節限定のヨーグルトも楽しみ
水門さんは地元神戸の高校を卒業後、北海道十勝の畜産大学へ進むと20歳で休学し、チーズ作りを習得すべくイギリスに渡ります。行った先は家族経営の小さなファームで、希少なグロスター種のチーズを作っていたのだとか。

日本に戻り卒業した後は、幕別町の牧場で国産チーズの製造や畜産関連の貿易商社で開発営業に携わるなど、まさに乳製品のスペシャリストです。

通常3～4種のヨーグルトと2種のチーズを販売しているとのことで、今回はスタンダードなプレーンヨーグルトと、「スイミー!!」というお店の名前が付けられたフレッシュチーズをいただきます。
「生乳100％ヨーグルト」410円（税込）
生乳100%を使用したヨーグルトをひと口。まず、舌の上で感じられるのは重い質感と軽やかな粘度。砂糖不使用にもかかわらず舌先にはほのかな甘さを感じ、ふわっとした酸味も続きます。そして何よりミルクの味が濃い。「乳製品には生乳の味がそのまま反映するので、この味が出来上がる」とのこと。初めて食べる美味しさに感激です。

「地産地消。地元の人に作りたてを美味しく食べて欲しい」という思いから、朝イチで西区にある酪農家の牧場に行きミルクタンクを車に積み込むオーナー。店に着くとすぐさま殺菌、発酵させるのだそう。
とろとろですが、さらりとした食感
そこには生乳が本来もつ脂肪球、すなわちクリーム分がつぶされずに存在しているので、ぼてっと舌に残る感覚も。乳酸菌のセレクトによって酸味を抑えているので、生乳の旨味をダイレクトに感じられ、ミルキーなクリームを食べているかのよう。
「スイミー!!」712円（税込）
続いて「スイミー!!」を。軽いクリームチーズのような食感で、こちらもとってもミルキー。濃厚なテクスチャーですが、さらりとした心地よい風味が特徴です。
濃厚なクリームを思わせる舌触り
アイスランドではグラノーラとフルーツに合わせるのが主流で、朝食の定番だそう。同店ではこれをサワークリームのように料理に使ったり、オリーブオイルと塩で味わうなど、新しい楽しみ方も提案しています。
店内入口横の熟成庫に入っているチーズ「バカンス（1個約240ｇ）」2,020円（税込）＊個体差があるため重量によって価格は異なります
「製造という工程も踏まえ、ものづくりが好き。特に食べ物の加工が楽しいですね」と話す水門さん。作業に集中したいため、定休日にはウォッシュタイプのチーズを作っているそう。

庫内下段にはじわじわと育っているチーズ達が
「熟成が進むと表皮がオレンジ色になって深みが増します。熟成中の世話に手間がかかりますが、異なる違いが面白い」と嬉しそうに話す表情に、次はチーズを買いに来ようと心に決めた昼下がりでした。

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