県民の憧れ!エレガントな帽子の製作現場に潜入取材
老舗帽子店『マキシン -Maxim-』に行ってきました 神戸市中央区
お店に並べられた、ぱっと目を引く帽子の数々。その煌びやかさに目を奪われ、「大きくなったらあの帽子をかぶりたい」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか?老舗帽子店『マキシン -Maxim-』に行ってきました。 [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール
1940年創業の同店。「最上の技術で最高の帽子を製作する」という意味を込め、ラテン語で「最高」などの意味を持つ「Maximum(マキシマム)」をその名前の由来としています。
店には季節に合わせた帽子たちがずらり。そのスタイルはエレガントなものからカジュアルなものまで、着せ替え人形の帽子のように様々です。
同店ではこれまでオリンピックや万博などといったイベントの制帽など、100以上を製作。中にはこんなものも。TBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」で中居正広さんが着用している帽子です!
中居さんが映画撮影のために坊主にした際、衣装のブレザーに合わせるために製作されたものなんだとか。坊主ではなくなった今も、番組や中居さんのトレードマークとして使用されています(一般には公開されていません)。
実はこれらの帽子、このビルで職人により1から製作されていることをご存じでしたか?海外での大量受注・生産が大半となった今、そこに込められた思いとは?これらの帽子の製作現場に、特別にお邪魔してきました!
現在、店で帽子を制作しているのは16人。「シャプリエ」と呼ばれる帽子職人たちは現在、夏のシーズンに向けた帽子を製作中。一つ目の工程は帽子の形を作る「ブレード製法」と呼ばれる作業です。
テープ状になった麻やペーパー、レーヨンなどといった素材を、特別なミシンで縫って形にしていきます。驚くべきポイントは、そのかたどり方。頭を覆う丸い部分やつばの部分につながるなだらかな部分は、手の感覚だけで形になっていくんです。
みるみるうちに大きく見覚えのある帽子の形になっていく様子に、思わず見入ってしまいました。
次は成型作業。蒸気をあてて柔らかくした後、帽子の木型に当てはめて形を整えます。サイズやデザインが違った木型は、なんと1,000個以上。
「木型がないと帽子はできない。これは80年の歴史の中で守られてきた、うちの財産なんです」と話してくれたように、ズラリと並んだ木型に圧倒されました。店では帽子の飾りまで、すべて手作業でつけられています。
職人たちの手によって作られる帽子には、まったく同じものは1つとしてありません。こうして代々受け継がれる帽子が出来上がっていくんですね。美しい帽子は、歴史とその職人たちの魂そのもの。次店の前を通るときは、ぜひその帽子を手に取ってみてはいかがでしょうか?
詳細情報
- 場所
- マキシン -Maxim-
(神戸市中央区北長狭通2-6-13)
GoogleMapsで探す - 時間
- 11:00~18:30
- 定休日
- 水曜日