新体験!五感を研ぎ澄まして味わいたい究極スイーツ
『JHOICE LABORATORY(ジョイス・ラボラトリー)』に行ってきました 神戸市中央区
花隈にある『JHOICE LABORATORY(ジョイス・ラボラトリー)』は、数々のコンテストに入賞し、「VOUGE JAPAN」でも取り上げられた気鋭のショコラティエ、丈池武志さんのお店です。
足を踏み入れると一瞬で空気が変わり、森の中に迷い込んだかのよう。ほの暗くひんやりとした店内では、時間の感覚を忘れます。
「決め手となったのは北向きの物件であったこと。花隈という歴史深い街にも心惹かれました」と話す丈池さんは2018年にブランドを創業後、21年に実店舗をこの場所でオープン。ショコラトリーの要である温度に気を配られます。
今回はこれからの季節にオススメの冷たい2品をいただくことに。まずは、名前から味が全く想像できない「茗荷のグラニテ、生姜とショコラのムース」。ドキドキしながら出来上がりを待ちます。
綺麗な薄桃色の氷がのった一品が登場。グラスの底に透けて見えるカラフルな色合いも気になりつつ、早速いただきます。
シャリっとしたグラニテをひと口。ほの甘いシロップから茗荷の香りがふわっと漂い、この色は茗荷を映し出したものだと改めて実感。四万十産の黄金生姜を煮出して作られたチョコレートムースは、ピリッとした辛みがショコラから溶け出し爽快な味に。
底にグレープフルーツやソーテルヌワインのジュレ、「糀屋雨風」の麹甘酒を使ったブランマンジェも忍びこみ、多彩な味との出会いが楽しめます。
「お腹を壊しやすい時季には殺菌効果のある茗荷と生姜を。この二つは相性も抜群で、チョコレートはいわばつなぎ役です」という主従逆転の発想に驚愕。
好みで和歌山のクラフトジン「KOZUE」を垂らしてもらうと、新緑を思わせる香りが立ちのぼり、食べ終わるころには今までに味わったことのない美味しさに気づきます。
次にいただいた「味醂で味わうジェラート」は、松江「李白酒造」の本味醂の美味しさに感銘を受けたオーナーが、「チョコにあわせるのはもったいない。この味を活かせるものを作ろう」と開発した逸品。
灘の「大黒正宗」の吟醸酒粕と、良質なオイルをたくわえたローカシューナッツにクリームチーズを使ったジェラートで、味醂が持つ豊潤で自然な麹の甘みを際立たせます。
これも主役がどちらかわからないオーナーのアイデアによるもの。滑らかな舌触りと滋味深い味わいは、余韻が残る程の美味しさです。
宮崎産日向夏や京丹後産黒にんにくなどを使ったボンボンショコラや唯七味のアマンドショコラなど、丈池さんのテイストが光るラインナップがずらり。
「ショコラを介して日本の食材の美味しさを生産者さんの想いと共に伝えたい。皆さんの気づきやきっかけにつながれば」と話すオーナー。店名の『JHOICE』はJHOIKE(丈池)とCHOICE(選択)の複合語。丈池さんが厳選した素材を使ったスイーツに今後も目が離せません。
詳細情報
- 場所
- JHOICE LABORATORY(ジョイスラボラトリー)
(神戸市中央区花隈町5-21-1F)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 12:00~19:00
- 定休日
- 月曜・日曜日
- TEL
- 078-335-5980