野菜嫌いの店主が生み出したフレッシュジュース
ジュースバー「じゅうす農園(濵口商店)」に行ってきました 尼崎市
阪神尼崎駅と出屋敷駅の間に位置する昭和レトロな三和本通商店街。そんな場所で元気に“生ジュース”を提供している『じゅうす農園』(尼崎市)に行ってきました。
同店は、兵庫県内商店街に立地する<個性あふれる優良店舗>を表彰する、第8回「ひょうごいいね!お店表彰」こだわりサービス部門・大賞にも選ばれています。
店主の濵口さんは、専門学校で学びを深めていくうちに食の世界にのめり込み、栄養士や調理師免許など10数種類の資格を取得。学校給食や病院調理師、レストラン、食品製造などさまざまな経験を経て、2017年4月に実店舗をオープンしました。
店頭では10種以上の生ジュースがスタンバイ。人気の「農園じゅうす」や「ミックスジュース」、夏には「すいか」、秋には、尼崎で江戸時代から栽培されてきた伝統野菜の「尼いも」を使ったものも登場します。
今回は1番人気の「農園じゅうす」を試してみることに。見た目は綺麗なみどり!スーパーフードと10種以上の野菜や果物が、この1杯にぎゅぎゅっと詰まっています。
野菜のえぐ味が強かったらどうしよう…と恐る恐る口に。すると、ひとくちめにバナナの甘さ、後味はすっきりりんごの風味がおとずれて、まるでミックスジュースのようなおいしさです。よく冷えているので、暑い日でもごくごくいけそう!
実際、苦みの強いケールなども入っているようですが「旨みのあるものを厳選しているため、飲みやすいんです」と店主。昔から野菜嫌いだそうなので、説得力が違います。
もうひとつ見逃してはならないのが、伊勢神宮外宮奉納もされている「さらだ粉」。普段の食事に栄養や旨みを手軽に楽しく取り入れてほしいと、1年以上、約300回の試作を重ねて完成させた粉末食品です。
野菜それぞれに含まれる水分量がバラバラのため、乾燥時は配合比率が1パーセント違うだけで食味が大きく変わってくるそう。こだわり続けた結果、自信を持って届けられる商品に仕上がりました。無添加なので、どんな人でも安心して食べられます。
粉自体は、抹茶やよもぎのような素朴な香り。スプーン1杯程度の量を、味噌汁やヨーグルト、焼きそば、カレーなどにプラスして楽しみます。料理・お菓子・飲料など、色々な食品にまぜるだけでOK!
筆者も野菜スープに入れて試してみると、スープ全体が綺麗な緑に色づき、より一層野菜の深みが増しました。料理の味わいを邪魔することなく、風味付けとしても大活躍しそう!
明石市出身の濵口さんは、もともとは神戸周辺で物件を探していたそうですが、ひょんなことから尼崎へ。土地勘がなかったため、まずは商店街を歩く地元の人と話をしてみることに。初対面でもやさしく接してくれた人情とあたたかい町に惹かれ、この場所で独立することを決めました。
商品の製造・販売だけにとどまらず、健康にまつわるちょっとしたお悩み相談も受け付け。独自で研究して作った資料をもとに、食材の適した調理法や栄養をはじめ、人それぞれの食生活に合わせた食事方法などもアドバイスしてもらえるかも。
濵口さんは「主に商店街の八百屋さんから仕入れた野菜を使い、野菜摂取の推進や消費拡大に繋げられるように、農家さんからわたしたち加工・販売者へ、そして消費者へと地域で『幸せの循環』が生まれていけばいいなと思います。今後は、余剰在庫や食品製造時に出る皮や芯などの廃棄予定食材を活用して、食品ロス削減にも取り組んでいきたいです」とコメント。
お小遣いを握りしめてやってくる小学生から90代まで、幅広いお客さんが集い、心身ともに元気をチャージできるお店です。
「ひょうごいいね!お店表彰」とは
兵庫県・兵庫県商店連合会・兵庫県商店街振興組合連合会の3団体が主催する、県内にある商店街に立地する<個性あふれる優良店舗>を表彰し、その取り組みを広く発信するプロジェクト。
詳細情報
- 店舗
- じゅうす農園
(尼崎市神田北通5-137-9 三和本通商店街内)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 11:00~18:00
※季節によって異なります - 定休日
- 不定
- TEL
- 050-5437-2055