歴史を受け継ぐ場所で、現代風キューブパンを販売！

キューブ型パン舗『鍛冶六』に行ってきました　姫路市

姫路市網干区の橋本町商店街に4月2日にオープンしたキューブ型パン舗『鍛冶六』に行ってきました。
重厚な扉が開放して迎えてくれます
お店があるのは、網干区新在家橋本町商店街の一角。明治時代に創業した「永尾金物店」が12年前まで商いをされていた場所にオープンしました。広さは約35平方メートル・地下1階・地上2階建て、回廊や吹き抜けなどはほぼ当時のままを利用して一部を改装。レトロ感だけではなく新鮮さも感じられるお店です。
懐かしいのに、おしゃれなパンと飲み物
先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開くという意味の「継往開来（けいおうかいらい）」をコンセプトに、パン・お酒・本を“3本柱”に4月から順次営業が始まりました。以前商いをされていた永尾金物店の変遷や背景を踏まえた上で構築を進め、店の屋号も当時のものを使用することを快諾頂いたそうです。
ひじきパンとラザニアパン
そんな同店で購入できるのは、「旧網干銀行　湊俱楽部」のグランシェフである鵜鷹さんが、「自分が作りたいと思うパンを作る」という思いで”月に4回”だけ販売されているキューブパンです。
４種類　チーズラザニア・ひじき・瀬戸内レモン・あんバター
パンのラインナップは全4種類。取材時は定番の「ひじき」と、「あんバター」、月替わりメニューの「チーズラザニア」と「瀬戸内レモン」が販売されていました。
「ひじき」330円（税込）
「ひじき」は、鵜鷹さんが修行先を探すため訪れた東京で出会い衝撃を受けたパンを再現しているそうで、「その日のうちに作っているお店に面接をお願いし、働くことが決まりました」とのこと。現代風のかわいいキューブパンの中に昔ながらの甘さをおさえたひじきの煮物が入ったインパクト抜群の一品です。
あんバターとチーズラザニア
神戸の老舗餡子屋から取り寄せた上品な甘さの餡と北海道産のバターの相性が抜群の「あんバター」は、完売するのも早い人気商品。月替わりメニューの「チーズラザニア」は、甘めのケチャップを利用して子供も食べられるようにと考えられたおやつにもぴったりのパンです。

瀬戸内レモンは、爽やかな甘さが心地よく、コーヒー牛乳などの飲み物との相性も良さそうでした。
金物店時代の棚をそのまま利用
そのほかにも同店では、本棚ごとに店子さんならぬ『棚子』さんがシェア型の本屋さんを運営。自分のおすすめの本をレイアウト・販売・管理しています。パンの販売がない時も、本を片手に、コーヒーなどを飲みながらくつろぐこともできまよ♪
室内から見た風景は映画のセットのようです
「昔から続く商店に少しでも灯りがともれば。網干の街をよく知る人が懐かしく、またよく知らない人も出入りしすいようなお店づくりを目指しています。また、パンだけではなく、本やお酒などを通じて新たな人の繋がりができるそんな場所にしたいんです。これから様々なイベントも考えていきたい」と店主の濱田さんがお話してくださったのが印象的でした。
地下には、こんな立ち飲みスペースも
地下は立ち飲みができる酒販店になっています。地酒はもちろん、姫路では珍しい九州地方の日本酒も飲むことができます。「パンをあてに日本酒を飲んで、歴史のあるこの地域の人達とお話できる機会があるかもしれない。こんな素敵な場所を一人でも多くの方に知ってもらいたい」と考える筆者なのでした。

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