扉を開ければ異空間 きっとまた来たくなる
全国からマニアが集う昭和レトロな「黒門」へ行ってきました 姫路市
お店の前を車で通るたびに気になっていた少し怪しげな建物…。壁には「古美術品・骨董品」と書いてあるけど一体どんなお店なんだろう?と気になり、日曜・祝日だけオープンする骨董店『黒門』(姫路市)に行ってきました。
車道の裏側にある入口。なかなかふらっと入るのには勇気がいる店構えです。恐る恐るお店に入ってみると、ダンディな店主・堤さんが出迎えてくれました。朝イチに訪れたということもあり、いろんなお話を聞くことができました。
こちらでは、江戸時代から昭和初期まで、和風・洋風アンティークの家具や日用雑貨などを販売。店内にはどこから見たらいいかわからないほど、いろんなものが所狭しと並んでいます。
1階には大きく分けて4つの部屋と、2階も1部屋あり、商品の数は数え切れません。まさにマニアにとっては宝探し感覚で、“何かいいものないかな”と定期的に通う方もたくさんいるのだとか。レアなものも多く、SNSなどを見て全国から問い合わせがあるそうです。
このお店のはじまりは約28年前。堤さんは鮮魚仲買人として働きながら、趣味で“いいな”と思った古道具を集めていくうちに自宅で収まらなくなり、この倉庫を借りて収納していくようになりました。
自身でも何がどこにあるか把握しきれなくなったころ、改装・整理して2007年にお店としてオープンすることに。
現在も鮮魚仲買人として働いているので営業は日曜・祝日の8時~15時くらいまでとなっています。(来店前にインスタグラムをチェック!)お店の中にあるものはすべて購入可能。買い取りや引き取りも行っています。
こんなにもたくさんどうやって、どこから仕入れるのか…それはやっぱり秘密!(笑)20年以上とにかく足で稼ぎ、いろんなつながりを作ってきたそう。偽物や写しを仕入れないよう、オークションなどでは買わず、各地の個人宅や蔵に眠っていたものを買い付ける“うぶだし”にこだわっています。
中でも堤さんお気に入りはこちらの「ウエルビー号のローライダー (運搬車)」。欲しいマニアも多い人気品だとか。
こちらは大正時代に使われていたという窓。光や風を程よく通す棒ガラスがはめ込まれています。
そして特別にこんなものも見せていただきました。昭和10~39年に行われた姫路城の「昭和の大修理」の時の写真と瓦です。(手前の瓦は最近のものらしい)貴重な写真が何枚も…!堤さんの人脈恐るべし!(笑)
知り合いの手も借りながらお店はどんどんパワーアップしているそうで「本番はこれから!店内に新鮮な魚をアテにお酒が飲めるbarをオープンするのが次の夢かな」と話してくださいました。
一見強面の堤さんですがお話してみると本当に気さくで、ついたくさん質問してしまいました。初めてみるものばかりでとても興味深かったです。
昭和レトロ、アンティーク好きはもちろん、私の様にちょっと気になるな…と思った方はぜひ!一度足を踏み入れると、きっとまたこの世界に戻ってきたくなるはずです。
詳細情報
- 店舗
- 黒門(姫路市御国野町779-1)
GoogleMapsで探す - 営業日時
- 日曜・祝日のみ
8:00~15:00ごろ
※来店前にインスタグラムをチェック - 駐車場
- あり
- TEL
- 079-252-0233
※営業時間のみ対応
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