全国的にも珍しいナラガシワとヨシで包んだちまき
宝塚市の食文化「西谷地区のちまき」を文化庁100年フードに認定
宝塚市無形民俗文化財に登録されている「西谷地区のちまき」が文化庁が取り組んでいる『100年フード』に認定されました。 [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール
『100年フード』は、全国各地の地域で世代を超えて受け継がれてきた多様な食文化の継承・振興への機運を醸成することを目的に、令和3年度より始まった取り組み。二回目となる令和4年度には「西谷地区のちまき」をはじめ、70件の食文化が認定を受けました。
端午の節供のお供え物としておなじみの「ちまき」は、団子状にしたもち米を“ササの葉”で包むことが一般的ですが、西谷地区では“ナラガシワ”と“ヨシ”の2種類の植物で包む、珍しい作り方が受け継がれています。
昭和初期までは猪名川上流域と武庫川中流域で広く作られていたものが時代とともに廃れていき、現在では西谷地区以外ではほとんど見られなくなったそうです。
現在、西谷地区のちまきの食文化を次世代へ継承していくために、『西谷ちまき保存会』が中心となり、毎年6月上旬にちまきをつくるといった活動が行われています。
<記者のひとこと>
西谷地区のちまきは一般的なちまきと比べて塩味が少しきいた、素朴な味わいなんだそう。地域の方は、きなこや砂糖などをつけて食べているんだとか。筆者もぜひ一度食してみたい~。
詳細情報
- 認定日
- 2023年3月3日(金)
- 認定区分
- 伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~