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大正ロマンを象徴する画家 多岐にわたる活動に注目
姫路文学館 特別展「大正ロマンの寵児 竹久夢二展」
姫路文学館(姫路市)で4月15日から5月28日まで、特別展「大正ロマンの寵児(ちょうじ)竹久夢二展」が開催されます。 [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール
愁いをたたえた「夢二式美人画」や抒情歌「宵待草」で一世を風靡した画家・詩人の竹久夢二(たけひさ ゆめじ)。夢二が上京した明治30年代は浪漫主義文学の最盛期で、多くの文学青年が詩人に憧れていました。
その一人となった夢二も文章を書いては投稿を繰り返し、ある時友人が持っていた雑誌「中学世界」が募集するコマ絵に応募すると第一等賞を受賞。その後も当選を重ね、絵を描くことが仕事となりました。
※コマ絵:文章と関連を持たない飾り絵のこと。
明治42(1909)年、自らの絵に言葉を添えた初の著作『夢二画集 春の巻』を刊行して大好評。大正元(1912)年には京都をはじめ、日本各地で個展を開き、やがて自らの版画や書籍、便箋や封筒、帯や半襟などを販売する「港屋絵草紙店」を開店し、日常生活の品々にアールヌーボー式の独自のデザインをとり入れ、多くの若者の心をとらえました。さらに、夢二は詩や童謡、童話、小説など憧れであった文学の世界にも活躍の場を広げていきます。
展覧会では、美人画だけでなく、挿絵や装丁用の作品、肉筆原画などを交え、その多岐にわたる創作活動や、播磨との関わりについても紹介されます。和服で来場した先着100名に夢二のポストカードがプレゼントされるそう。
期間中には、記念講演会「詩人になりたかった夢二 ―大正ロマンに彩られた美と言葉を追って―」(4月15日)、記念講演会「竹久夢二 絵と文学の出会い」(4月29日)、展示解説会(5月6日)も実施予定。※記念講演会はいずれも展覧会観覧券(使用済半券可)が必要です。
<記者のひとこと>
詩集『どんたく』『山へよする』『夢のふるさと』、絵画の代表作「平戸懐古」「黒船屋」「長崎十二景」などで知られる竹久夢二。大正ロマンを象徴する画家のその多岐にわたる創作活動をみることができます。
詳細情報
- 期間
- 2023年4月15日(土)~5月28日(日)
- 場所
- 姫路文学館 北館
(姫路市山野井町84)
GoogleMapで探す - 開館時間
- 10:00~17:00
※入館は16:30まで - 観覧料
- 一般700円、大学・高校400円
中学・小学生200円 - 休館日
- 月曜日、ただし5月1日(月)は開館