王道和食に散りばめられた驚きを楽しんで

『季節料理と揚げたて天ぷら にし嶋』に行ってきました　神戸市垂水区

本格的な天ぷら料理をリーズナブルに味わえるお店が、垂水区にあります。『季節料理と揚げたて天ぷら にし嶋』は、この道30年のオーナーシェフが奥様と2人で営むお店です。
バス停「星陵台1丁目」からすぐ、愛徳学園の近くです
オーナーシェフの山根さんは、中華料理店、うどん店、喫茶店など、食に関する様々な経歴の持ち主。百貨店や駅構内にある店舗のメニュー開発を手掛けたこともあるそうです。

「出汁ひとつとっても天ぷらとうどんとでは違うんです」と山根さん。様々な経験を活かして作られる料理の数々は、グルメな人々を唸らせ、一度訪れると常連になる人も少なくないのだとか。
カウンター8席、4人掛けテーブル1席
同店、夜はコース料理のみ、お昼はセットメニューが用意されています。今回はお昼の一番人気、籠膳「雅」をいただきました。
「雅」1,760円（税込）
実はお客さんによって小鉢の内容を変えているのだとか
一度の写真に収まりきらないほどたくさんの料理。お造りに茶碗蒸し、籠の中には日替わりの小鉢が並びます。

季節の食材を使ってひとつひとつ手作りされた料理は、繊細で味わい深く、和食料理人の技が光ります。
「大根の天ぷら」は希望すれば作り方も教えてもらえます（再現できるかは・・・？！）
天ぷらは揚げたて。一番人気という「大根の天ぷら」は、サクッじゅわ〜！一口食べると思わず笑みがこぼれます。味の染みた大根がサクサクの衣に包まれていて・・・おでんの大根に似ていますが一味違う。同店ならではの味です。

海老は身が大きくてぷりぷり、臭みはまったくなく、尻尾の先まで美味しくいただけます。

「特別な食材を使っているわけではないんです」と山根さん。食材に合わせた下処理をきちんとしたら美味しくなるのだそう。「その食材が持つポテンシャルを最大限に活かすのが料理人の仕事」という言葉が印象的でした。
「大人のたまごかけごはん」＋220円（税込）で白ごはんから変更可能
ごはんは、同店の隠れ名物「大人のたまごかけごはん」に変更をお願いしました。

ごはんに空炒りしたゴマとかつお節、天かすがパラリ、その上に生卵を素揚げしたものが乗っています。
温かいご飯に冷たい生卵という組み合わせに疑問を持っていた山根さんのアイデア！
生卵を素揚げ？！とは驚きましたが、なるほど、白身はほどよく固まって黄身はトロトロ、これならご飯も温かいままいただけます。
とろ～り黄身がたまらない！
出汁と醤油で割られた佃煮海苔をかけて、茎わさびを乗せていただくと、ん〜！これは！すべてが計算され尽くされた味。今、書きながらも思い出されます。次に訪れる時も「大人のたまごかけごはん」に変更すること決定です。
事前に相談すれば「お子様向けメニュー」も用意してもらえるそうです
一見王道の和食にみえて、ここでしか味わえない驚きがたくさん散りばめられた料理の数々。様々な経験をしてきた山根さんだからこそ生み出せるアイデアと手法なのだと思います。

「食事とともにゆっくりとした時間を過ごしていただきたいです」と山根さんご夫妻。お一人でも友達同士でも家族揃ってでも歓迎とのことですが、席数に限りがあるため、予約してから訪れることをおすすめします。

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