温かく鮮やかに描かれる動物の生き生きとした表情に感嘆
アーティスト・石村嘉成さんが「こども本の森 神戸」名誉館長・竹下景子さんを表敬訪問
愛媛県在住で油絵や版画作品を中心に創作活動を行うアーティスト・石村嘉成さんが、「こども本の森 神戸」(神戸市中央区)の名誉館長で俳優の竹下景子さんを表敬訪問しました。
現在、中央文化センター(神戸市中央区)で個展「石村嘉成展 ~作品は僕のことば~」を開催している石村嘉成さんは2歳で自閉症と診断を受けました。高校時代にアクリル画や版画に出会い、高校を卒業後、自宅アトリエにて作品制作をスタート。
独自の集中力と持続力によって生み出される独創的な作品は、すべて「生きもの」を題材にしたもの。厳しい環境で力強く生きる命、親子の情愛などを、命と真摯に向かい合う石村さんならではの目線で温かく鮮やかに描かれています。国内外の数々のコンクールでも受賞しており、世界から注目が集まっています。
1月20日から「こども本の森 神戸」館内奥の“休憩室”で作品を展示するにあたり、竹下さんを表敬訪問。竹下さんは秋公開の石村さんのこれまでの半生を描いた映画『青いライオン』でキーパーソンを演じています。
竹下さんは「お会いできるのを楽しみにしていました。この度はすてきな作品を展示いただき、ありがとうございます。映画に続き、このようなご縁をいただき大変うれしく思っています」と石村さんを歓迎。
「動物たちの目の輝きが素晴らしいですね。これは新しい作品ですね」と語り掛け、石村さんは「この作品は去年の5月ごろに仕上がったものです」と、ヒメウミガメがゆっくりと海を泳ぐ様子を描いたことや、親ライオンがこどもを守っているシーンなど、作品のストーリーを説明し、終始和やかなムードで会話を楽しみました。
「こども本の森 神戸」では1月20日から31日まで2点の作品を展示。中央区文化センターでは2月11日まで、14点の作品の展示に加え、ポストカードやバッグといったオリジナルグッズを販売。1月21日、28日には、石村さん親子による、これまでの療育についての特別講演会とライブドローイング、版画の体験ワークショップが開催されます(当日受付制)。20日、21日、28日、29日は石村さん自身が在廊。グッズへのサインや写真撮影に応じてくれるそう。
「作品を見てくれた人が元気に、笑顔になってくれると嬉しいです」と石村さん。活動を支える父・石村和徳さんは「ぜひ多くの人に知っていただいて、この展示や講演会などが、同じ自閉症児を持つ親御さん、支援や療育をされている人の光になれば」と話してくれました。
詳細情報
- 展示
- 個展「石村嘉成展 ~作品は僕のことば~」
2023年1月8日(日)~2月11日(土)
中央区文化センター 10階 ラウンジ
(神戸市中央区東町115番地)
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2023年1月20日(金)~31日(火)
こども本の森 神戸 休憩室
(神戸市加納町6丁目1-1)
GoogleMapで探す - ワークショップ
- ①1月21日(土)14:00~/15:00~/16:00~
②1月28日(土)14:00~/15:00~/16:00~
<場所>
中央区文化センター 9階 スタジオ
<入場料>
500円 - 特別講演会&ライブドローイング
- <日時>
①1月21日(土)18:00~
②1月28日(土)18:00~
<場所>
1階 多目的ルーム
<入場料>
500円