素材の味が染み渡る。。オシャレな隠れ家で贅沢ランチを

酒蔵直営のレストラン『ふく蔵』に行ってきました　加西市

加西市にある、創業1893年の日本酒蔵「富久錦」を取り扱う直営店『ふく蔵』は、「美味しいお酒を買うならココ！」と筆者もよく通っているお店です。今回はずっと気になっていた2階にあるレストランへ行ってきました！
明治時代の酒蔵を再生したという歴史あるお店は、駐車場から入り口までの道のりも趣があります

どこを見渡しても歴史を感じる佇まいに、タイムスリップしたような、とても懐かしいような不思議な感覚を味わえます。
レトロな雰囲気の看板もとてもオシャレ 同店の1階にはお酒や調味料が並ぶショップが、その奥には地域住民の交流の場として活用されるギャラリーがあります。
レストランには座敷席とテーブル席を用意。真ん中が吹き抜けになって1階が見える造りに！
自然な木の曲がりをそのまま活かしたこの梁、なんと明治時代からそのままなんだとか！
靴を脱いで2階のレストランへ。レトロかつオシャレな店内は、テーブル席と座席に分かれており、天井には立派な梁がたくさん！
「特別ふく蔵弁当 バスク風チーズケーキ付き」2,695円（税込）※数量限定
隠れ家のような落ち着いた雰囲気の空間で、この日は「特別ふく蔵弁当」2,695円（税込）をいただきました。大きな木箱とともに、国産丸大豆を使用した豆腐、丹波の黒豆ご飯、具がたっぷりの粕汁と、盛りだくさんの美味しそうな料理が運ばれてきます。
丹波の黒豆がゴロゴロ入ったご飯。黒豆の優しい甘味がご飯にとてもマッチして何杯でも食べられそう
国産丸大豆で作られた豆腐は、まずそのままで。豆腐独自の甘味を楽しんだ後は、お好みでお醤油や塩をつけて
兵庫県や播州で作られたもの、つながりのある農家で採れたお野菜など、仕入れ先にもこだわり、旬のものを一番美味しい時期に、素材の味をとことん活かした調理方法で提供することを大切にされているそう。
今が旬のレンコンや里芋は加西市で採れたもの。出汁の旨味や香りが染み渡った筑前煮は純米酒で炊かれています
ふく蔵独自のレシピで焼き上げられたローストビーフ
明石のタコを使った自家製柚子胡椒和え、穴子入りだし巻き卵などの定番メニューと、旬の食材を使ったメニューを組み合わせて作られるお弁当には、同店のこだわりがぎっしり詰まっていました。
明石の海で採れたブリは自家製の味噌床に漬けて焼き上げられ、ふっくら
筆者が一番感じたことは「シンプルな味付け＝薄味」ではないということ。どの料理も素材本来の甘味や旨味を最大限に味わうことができ、噛むたびに味が滲み出て、最後の最後まで美味しくいただけました。
たくさんの野菜とたっぷりの酒粕で作り上げられた粕汁は、毎日飲みたくなる美味しさ
「私達が一番伝えたいことは“純粋な食が人生を豊かにする”ということです」そう話してくださったのは、社長の稲岡さん。酒と地域にちなんだ料理をシンプルな味付けで調理するため、調味料も選りすぐりの純粋なものを使用しているんだとか。

地元の米を100%使用して純米酒だけを作り続けるスタイルは、お料理にも通じています。「お酒も料理も“もの本来の姿”を伝える場所でありたい」と話す稲岡さんの熱い思いに触れ、同店が地域の交流の場としても愛され続けていることに納得しました。

お料理はもちろん、酒屋さんでしか味わうことができないスイーツも人気です。この日はランチに追加注文できる「酒麹が香るバスク風チーズケーキ」をいただきました。コロナ禍に蔵人さんが作り始めたというチーズケーキは、クリーミー且つ濃厚なチーズの後に酒麹の香ばしい香りと味がやって来て、クセになること間違いなしの美味しさ！
同店こだわりの純粋な調味料が購入できます

ショップで買える調味料やスイーツもあるので、自宅でもお店の味を楽しむことができます。「田舎の空気を存分に味わいながら、お米を蒸したりお酒を醸す雰囲気を肌で感じてもらえたら」と稲岡さん。歴史を感じるオシャレな店内で、至福のランチタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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