ワイン好きに教えたい!粉もんとワインのお店
12月にオープン『パーラー元町』に行ってきました 神戸市中央区
元町駅東口から北東へ徒歩1分、雑居ビルのエレベーターを3階まで上がると『パーラー元町』があります。こんなところに!と嬉しくなるような隠れ家的立地。ピザとワインの名店を数々手掛けるterzoグループが12月にオープンした、お好み焼きやアラカルト料理と共にワインが楽しめるお店です。
エレベーターを降りるとすぐ目の前にワインセラー、奥に進むとカウンターに9席と2人掛けテーブルが1つ、他にも4人席が2つと6~8人座れる大きなテーブル席もあります。木の温かみと洗練されたシンプルなインテリアが素敵でした。
メニューは旬や仕入れによって毎日少しずつ変わっていくとのこと。どれもこれも魅力的なラインナップに目移りします。まずは店長のおススメで定番のお好み焼き「厚焼き豚玉」をいただきました。
3センチはあろうかという厚焼きの豚玉に目玉焼きを乗せて、自家製マヨネーズとソース、かつお節とネギを散らした迫力のある一品。ナイフとフォークでいただきます。
目玉焼きの上から一気にナイフを入れると半熟の黄身がとろりと流れてきます。ひとくち頬張るとシャキシャキとしたキャベツの食感と香ばしく焼かれた豚肉、黄身のまろやかさがバランスよく広がります。
ソースは神戸市西区産「ニッポンソース」のもの。少し酸味を感じる味がお好み焼きをさっぱりとさせてくれます。
このソースに合うと勧めてくれたのが、フランスのグルナッシュ種で作られたナチュラルワインの赤。軽めの味わいがお好み焼きにピッタリでした。
「もう少し食べられますか?」と出していただいた「ウサギと白花豆のテリーヌ」は、見た目も可愛らしい一品。お皿を置かれた瞬間、心を掴まれました♪
旨味をしっかりと含んだ柔らかなウサギ肉と、ほんのり甘く存在感のある白花豆を一緒に口に運ぶと幸せな気持ちに。塩漬けにした実山椒を使ったソースがしっかりと効いています。
この実山椒との相性がいいとのことで、「アリアンス2019」というフランスのナチュラルワインの白を勧めていただきました。マスカットや青リンゴのような爽やかさと鼻から抜ける花のような香りが、テリーヌの味をまた引き立たせます。
「もっといけそうですか?」と聞いて下さるのですが、残念ながらお腹がいっぱい。カウンターごしに様子を見計らって、きめ細やかに対応して下さるので、居心地も抜群。おひとり様や少人数ならカウンターがオススメです。
最後に頂いたデザートは「ピスタチオのブリュレ」。まずこの見た目にびっくり。これまでクレームブリュレでイメージしていた、パリパリに焼かれたカラメルが乗っていないんです。その方がクリームの味が際立つと考案したのだそう。
ねっとりと濃いピスタチオのクリームを少しづつ口に運びながら、ドリップコーヒーをブラックでいただいて、もう本当に大満足!お腹が許すなら「ラムパクチー焼きそば」にもチャレンジしたかった~。
グループ店でイタリアンを経験してきた浅沼店長は、椎茸や厚揚げなど、これまで使ってこなかった和素材をアレンジしたお好み焼きにも挑戦したいそう。現在も徳島産の柑橘類、柚香(ゆこう)を使ったぽん酢を仕込んでいるとのことでした。
「粉もんの概念やジャンルにとらわれないお好み焼きをワインと共に自由に楽しんでもらいたい」と話していました。
現在、夜は予約で埋まっていることも多く、ランチの時間帯がねらい目だそうです。お休みの日などにお昼からゆっくりと訪れてみては?
詳細情報
- 店舗
- パーラー元町(もとまち)
(神戸市中央区北長狭通3-3-4グランディアサンセット通り3F)
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- 12:00~22:00
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- 日・月曜日
- TEL
- 078-954-9300
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