穏やかな「海」を思わせる優しい味わいのコーヒーでほっと一息

コーヒーと手作りクッキーのお店『nagi coffee&bake』に行ってきました　神戸市中央区

2022年3月18日（金）オープン

JR元町駅から山側へ続く坂道を6～7分ほど歩いた先に素敵なカフェがオープンしたのをご存じですか？『nagi coffee&bake』（神戸市中央区）という名前のお店です。今回はこちらの体験レポをお届けします。

まずはお店の外観から。真っ白な壁とこれまた真っ白で素朴なデザインのドアが素敵！という第一印象。木で作られた太めの窓枠も良い味出てます。絶対店の前で写真を撮っちゃうやつです。

続いて店内の様子。こちらも白を基調とした空間で、カウンターの壁の落ち着いた青色が際立つレイアウトが素敵でした。オーナーの那須さんは和歌山県の港町出身らしく、ひょっとすると海をイメージしてデザインされたのかも。…違いました（笑）。

カウンターとテーブル合わせて8席ほどのこじんまりとした間取りですが、不思議と狭くは感じません。格子状に組まれた天井が抜け感を感じさせて、開放的な印象を与えてくれているのかも。

お店に入ってすぐ目についたのは可愛らしいクッキーの数々。これは食べるのがもったいないぞ！（10分後、おいしくいただきました）。写真はテイクアウト、ギフト用の商品ですが、もちろんイートインも可能です。

クッキーは全部で8種類あり、それぞれ1枚から注文できます。しかも1枚80円～100円という手ごろなお値段！食べ終わる度に「もう1枚だけ…」と追加注文ループする気がしてなりません（笑）さて、今回はどれを食べようか…。
上から時計回りに「メープルのショートブレッド」「フロランタン」「硬めのビスコッティ」「レモンのクッキー」「さかなの全粒粉クッキー」「ベリーとシナモンのクッキー」「ローズマリーと御坊の塩のクッキー」「ココアとアーモンドのクッキー」
はい、全部頼みました。取材だからしょうがない（喜）。ちなみに1枚ずつ頼むよりも「全部のせ」で頼んだ方がセット割引で30円安くなるので、始めての方は居酒屋のごとく「とりあえず、全部のせで！」と注文することをオススメします。

筆者のお気に入りは手前にある白い四角形の「ローズマリーと御坊の塩のクッキー」。口の中で優しく広がるローズマリーのさわやかな香りと“甘じょっぱさ”の虜になりました。自制しないと際限なく食べてしまうやつだこれ。

那須さんにクッキーのこだわりポイントを聞いてみたところ、お店のコーヒーとの相性を考慮してバターのリッチな風味やオイル感が前に出すぎないように分量を調整し、毎日通って食べても飽きのこない甘さ控えめな味わいを意識されているそうです。

もうひとつの主役であるコーヒーはホットの場合、ブレンドと3種のシングルオリジンから選べます。今回はお店の顔ともいえる「凪ブレンド」をお願いしました。

店名の由来である「凪」の海をイメージした、おだやかな水面のような優しい味わいの一杯。口に含んだ瞬間に感じる豆のフルーティーな風味が心地よく、苦みも抑えめで飲みやすい～！何より口当たりがまろやかでクッキーの粉感とのバランスがちょうど良かったです。

サイフォンで1杯ずつ丁寧に。ここにも那須さんのこだわりが。「クッキーと合うように、（コーヒーは）口当たりがなめらかでふくよかな味わいが楽しめるようにしたかったのと、お店でコーヒーを飲むことの特別感を感じてもらえたら」という思いからサイフォンで淹れているそうです。確かにお家でコーヒーを飲むときはだいたいドリップ式ですもんね。

個人的一押しポイントなんですが、サイフォンの見た目がオシャレすぎます！今まで色々なサイフォンを見てきましたが、歴代でもトップクラスのカッコ良さでした。

どのクッキーもコーヒーと相性抜群ですが、中でもこの「メープルのショートブレッド」は特に素晴らしかったです。コーヒーがどんどん進み、食べ切る前に飲み切ってしまいました。取材でなければ1～2杯はおかわりしていたと思います。

コーヒーとクッキーのマリアージュを堪能しつつ、那須さんにお話を聞いたところ、お店のコンセプトは「日々のご機嫌取り」。たまのご褒美ではなく、毎日ちょっとずつ幸せを積み上げるような気持ちでお客さんが通ってくれるようなお店を目指しているそうです。那須さんのそんな思いがコーヒーとクッキーの優しい味に表れていました。

テイクアウト商品はクッキーだけでなく豆やドリップバッグなども販売。中央の瓶は「CAFE AU LAIT BASE」という濃縮液体タイプのコーヒーで、牛乳で割ると簡単においしいカフェオレが出来上がります。

贈り物にピッタリなギフトセットも販売。個人的には在宅ワークのお供として自分用に買いたくなりました（笑）

今回紹介は出来ていませんが、コーヒーのほかにも自家製シロップを使った「アオのソーダフロート」や和歌山の温州ミカン100％の「ミカンジュース」など、これからの時期にピッタリなドリンクメニューが用意されています。

注文を受けてから焼き上げる自家製ワッフル（兵庫県産の小麦と卵を使用！）も、次お店に行った時は是非食べてみたいです！

最後に最寄駅からお店までの経路を簡単に。JR元町駅を山側に出たら高架に沿って西に向かって少し歩き、高架下にある「176」と番号が振られた建物のところで右折します。まっすぐ坂道を上っていくと右手側に見えるレンガ造りの建物の1階です。道路から見て奥側にあるので見過ごさないようご注意ください。