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山上に降った雨を貯水する「氷棚」でできた氷を「氷室」に保管
六甲山の冬の風物詩「氷の切り出し」神戸市灘区
「自然体感展望台 六甲枝垂(しだ)れ」(神戸市灘区)で1月20日、「氷棚(ひょうだな)」にできた天然の氷を切り出し、その氷を夏まで貯蔵するために「氷室(ひむろ)」に運び入れる「氷の切り出し」が行われます。
当日は「氷の切り出し」の様子を見学できるほか、通常一般公開されいない「氷室」(氷を貯蔵する場所)を10時から12時までの2時間限定で特別に公開します。
氷は冷蔵庫が広く普及するまで大変貴重なもので、六甲山では山上の溜め池に厚く張った天然の氷を冬の間に採取・貯蔵し、春から夏にかけて麓まで運び、神戸や大阪の市街地で売っていたという歴史があります。氷を運んでいた道は「アイスロード」という名称で、現在もハイキング道として残っているのだとか。
「自然体感展望台 六甲枝垂れ」で行う「氷の切り出し」はこの歴史をヒントに考え出された自然循環の仕組みの一つ。今回行う「氷の切り出し」では、展望台東側に位置する「氷棚」で雨水を溜めて天然の氷を作り、チェーンソーを使って切り出します。切り出した氷は、展望台内部にある「氷室」に貯蔵されます。夏になると氷を貯蔵した「氷室」へ六甲山上に吹く風を取り込み、展望台内部の「風室(ふうしつ)」に循環させ、電力を一切使用せずに自然の力だけで涼を楽しめる「冷風体験」が実施されます。真夏でも風室内は20℃程度に保たれ、ヒノキの香りと共にひんやりと心地良い空間が広がるのだそう。
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詳細情報
- 日時
- 2022年1月20日(木)
10:00〜
※「氷室」特別公開 10:00〜12:00
※荒天・結氷不良の場合、中止の可能性あり - 場所
- 六甲ガーデンテラス
自然体感展望台 六甲枝垂れ
(神戸市灘区六甲山町五介山1877-9)
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- 大人(中学生以上)310円
小人(4歳~小学生)210円 - 営業時間
- 10:00~21:00(20:30受付終了)
※季節・曜日により終了時間が異なる