神戸北野のモスクや教会を徒歩で巡る旅

「世界の神様に会いに行こう！多文化宗教が集まる街・神戸北野へ」ツアー体験レポ

神戸観光局が実施する、神戸に居ながら海外旅行気分が味わえるツアー「神戸で海外旅行」。神戸在住の外国人ガイドが案内するツアーや、普段公開されていない場所の見学など、知っているようで知らなかった新たな神戸が発見できるさまざまなツアーが、12月中旬まで神戸で開催されています。今回はそのうちの1つ、「世界の神様に会いに行こう！多文化宗教が集まる街・神戸北野へ」に参加しました。

北野にあるイスラム教のモスクやユダヤ教の教会など、興味はあるけど個人では入りづらい施設を徒歩で巡るこのツアー。ガイドは、インバウンドツアーガイド（face to face代表）として活躍する神戸出身・在住の、たけもとすみれさんです。


飛行機の搭乗さながらのボーディングパスをもらい、旅行気分が高まります！宗教や建築、異文化に興味がある、海外旅行が好き…などで集まった10名で、午前10時、JR三ノ宮駅から旅がスタートします。

ツアーの最初は、日本の神様「生田神社」から。兵庫県民には馴染みある神社ですが、たけもとさんのガイドにより、神社の歴史はもちろん、あまり知られていないエピソードや写真スポットなど、生田神社の新たな魅力を発見！いつもとは違う角度から神社を楽しみます。

ハラールのお店やレストランの紹介をガイドイヤホンで聞きながら、次の目的地、北野の「神戸ムスリムモスク」へ。1935年に寄付金により創建され、現在もその美しいファサードで道行く人を異文化へと誘うこのモスクは、1階は男性、2階は女性の祈りの場となっていて、1日に5回礼拝が行われています。今回は特別に、パキスタン出身の信者の方のお話を聞くことが出来ました。海外のモスクでも、日本語で直接話を聞く機会はあまりないので、とても貴重な経験です。

続いて「関西ユダヤ教団シナゴーグ」。神戸は、第二次世界大戦中に杉原千畝から「命のビザ」の発給を受けたユダヤ人が一時的に滞在した歴史的な街です。こちらでは、カラフルなベネチアングラスのシャンデリアが目を引く祈りの部屋を見学できます。

見学後には、ユダヤ教の小さな帽子「キッパー」をかぶった男の子がお菓子をサービス。イスラエルのクッキーをいただきながら、司祭のご家族のお話を聞き、ユダヤ教の食事や風習、文化について理解を深めます。

北野の坂をさらに上ったところに、日本唯一のジャイナ教寺院「バグワン・マハビールスワミ・ジェイン寺院」があります。残念ながら現在は内部を見学することはできませんが、インドから取り寄せた大理石に施された繊細な彫刻が美しい寺院です。

「ラインの館」で自由時間を過ごした後は、米国南部コロニアルスタイルの教会堂「神戸バプテスト教会」、パイプオルガンや美しいステンドグラスのある「カトリック神戸中央教会」、青い屋根と白い壁が印象的な「神戸ハリストス正教会」へと歩を進めます。

ツアーの最後は、モスクの目の前のパキスタン料理店「Naan In（ナーン イン）」でランチ。シーフード、ベジタブル、チキンから選べるカレーと大きなナンで、最後まで異国情緒を堪能します。

ガイドのたけもとさんの気さくな人柄と迅速な通訳で、訪問先で出会った人々とも気軽に触れ合うことができるので、1人で参加しても充分旅を楽しめます。モスクや教会の神秘的な空気に包まれ、非日常を体験すると同時に、「普段何気なく通っている場所にこんな素敵な教会があったなんて！」と多文化共生の街「神戸」を改めて実感する良い機会になりました。次回、11月21日は満席ですが、12月8日はまだ少し余裕があるようなので、興味のある人は早めに予約を。

神戸観光局ではツアーの関連企画として、12月31日まで「動画視聴＆クイズキャンペーン」と「Instagram #タグキャンペーン」の2つのプレゼントキャンペーンを実施中。抽選で合計94人に、神戸市内のホテル宿泊券（10,000円相当）や、観光周遊パス（3,600円相当）など豪華賞品が当たるので、ぜひチャレンジしてみてください。

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